――卒業してからモーニング娘。の活動は見ていましたか?
もちろん見ていました。やっぱり安心するんですよね。実家じゃないですけど、「あぁ帰ってきたな」みたいな感覚になります。自分にとってモーニング娘。という存在は卒業してからもずっと変わらないです。
――自分の歌割が誰に引き継がれたかなどは気になりますか?
結構よく聞かれるんですけど、気にならないです。もちろん「歌ってくれてありがとう」とは思うんですけど、もともと自分の歌割とかそういう感覚がないので。たまたまその時期にその歌割をもらっていただけなので、最初から私のものではないというか。
――歌割が変わっても音楽としては同じ、ということですね。
はい。でも、つんく♂さんがこの歌割をこのメンバーにしたということは、そういうイメージなんだとか、そういうのはやっぱり気になります。
――パフォーマンス面ではどうですか?
それも結構よく聞かれるんですけど、自分が卒業して何か変わって見えるということはないです。というのも、自分がステージに立つ時は、いつも外側からの見え方を想像してやっていたので。パフォーマンスする時はいつもあっち側の自分がセットなんです。だから外側から見て何か違和感を覚えるとか、そういう感覚自体がないという感じです。
――YouTubeのコンテンツではハロプロの後輩たちと1対1で歌っていましたよね。そのお話も聞きたいです。
最近の後輩は本当にすごいですよ。北川(莉央)をはじめ、みんな個性がちゃんと歌に出ている子ばかりでびっくりします。つばきファクトリーの豫風(よふう)瑠乃ちゃんはとにかく衝撃でしたし、アンジュルムの平山遊季ちゃんはコンサートですごく素敵な表情をしているんだろうなーって思いました。そういう音楽に対しての気持ちみたいなものを感じると私もすごく楽しくなるし、引っ張られましたね。
――後輩と歌った経験は今後の活動をするうえでの刺激になりましたか?
めちゃくちゃなりました。本当にすごいと思うし、悔しいじゃないですけど、自分ももっと頑張らないと!って思わせてもらいました。後輩に対してだと、ちょっとしたプライドみたいなものが出るじゃないですか。そんな気持ちを最初に教えてくれたのは小田(さくら)なんですけど(笑)。だから私なりに後輩に対してはしっかりしなきゃ、っていう気持ちが一応あって。でもあまり得意なことじゃないので、ちょっと頑張るだけでどっと疲れちゃいます。
――先輩に囲まれている状況の方が安心しますか?
そうですね。たぶん先輩は優樹といると疲れると思うんですけど(笑)。ハロプロの先輩たちはみんな優樹のレベルに合わせてくれるので、年齢の差とか距離感みたいなものを全然感じないんですよ。逆に後輩の方が大人だなって感じちゃいます。
――卒業後に出演しているハロプロOG「M-line」のライブについてもお話を伺いたいです。
先輩ばかりなのですごーく居心地がよくて楽しいです(笑)。特に夏焼(雅)さんにはすごくお世話になっていますね。夏焼さんは本当に一人だけオーラが違うんですよ! 歌とか表現力はもちろんですけど、MCもすごくお上手で。優樹が初登場の時にもすごくいい空気感を作ってくださって、感謝しかないです。積み上げてきたものが違うし、どれだけしたらあんなふうになれるのかは想像もつかないんですけど、すごく尊敬しています。