――17期の持つカラーや、グループにもたらしているムードはどんなものですか?
譜久村 今までのモーニング娘。にはいなかったタイプの二人だと思うので、これからがすごく楽しみです。同期ってお互いに確認し合ったりできる唯一の存在だし、不安だったり、いろんな気持ちを共有していくかけがえのない存在だと思うんですよ。そして遠慮がない関係だからこそ、子どもの戯れみたいな揉め事もつきもので(笑)。でもこの二人はもっと落ち着いている感じというか、姉妹っぽい安定感があって、そこもいいんですよね。
ハロプロ研修生からの昇格者がいない、一般加入からのメンバーだけというのは、最近ではらいりー(櫻井梨央)に続き2回目ではあるんですけど、先輩メンバーもそのまっさらなメンバーの迎え入れ方について試行錯誤している最中ですし、新メンバーの二人もずっと先行レッスンを頑張っていたりして、新しい刺激をみんながそれぞれに、お互いに感じていると思います。
――17期が入ってきて変化を感じたメンバーはいますか?
譜久村 やっぱり16期のらいりーですね。17期の前で話すのはちょっと櫻井的には恥ずかしいかな? 二人にはここからちょっとだけ耳をふさいでおいてもらおうかな(笑)?
らいりーも加入してからの約1年は本当に大変だったと思うんですよ。できなくて怒られることもたくさんあったし、とにかく特訓の日々を過ごしていて。今、なお超成長中っていう感じではあるんですけど、最近は“先輩になろう”っていう意識もすごく感じられるようになりました。彼女は口に出して何かを言うという感じではなくて、“背中を見せる”じゃないですけど、17期の目線を常に感じているような行動をしているんです。写真の撮られ方も急激にうまくなっているし、17期と一緒の時はいつもよりお姉さんの顔になっていて。私たちの中ではずっと末っ子のイメージだったので、その変化がすごく微笑ましいですし、頼もしいです。もともととてもしっかりした子なので、また新しい一面がこれから見られると思いますし、皆さん楽しみにしていてください!
――15期メンバーもすっかり先輩ですよね。
譜久村 本当にそうなんですよ! 15期は思った以上にすごく先輩をしてくれていますね。後輩のことを常に見ているし、ちゃんと注意もしてくれるんです。15期は特にあどけないイメージというか、みんなの妹みたいな感じで可愛がられてきた子たちなので、カッコいい先輩になってきていることがすごく感慨深いです。15期が16期を育て、16期が17期を育てるみたいな流れが自然とできていることにすごく安心感がありますね。
そして私が17期と一緒にパフォーマンスできるのはラストの秋ツアーだけなので、最後になる私と最初である17期、という貴重なタイミングを大事にしたいなと思います。
――17期メンバーは先日、ベストセレクションアルバム『モーニング娘。ベストセレクション ~The 25周年~』で初レコーディングを経験したとのことですが、どうでしたか?
井上 滑舌が本当に難しくて。全然口の動きが追いついていかなくて難しかったです。
弓桁 私も滑舌には苦労しました。あとリズムも全然取れなくって、もっと頑張らなきゃと改めて思いました。
譜久村 でも二人が参加した曲は、初めてのレコーディング曲とは思えない、とても難しいものだったんです。
井上 それで譜久村さんのレコーディングを見学させていただいたんですけど、もうすごかったです。楽曲に合わせて歌い方を変えていて、声もとても可愛くて。
弓桁 リズムもすごく完璧で!
譜久村 えええ、ありがとう(照)。リズムだけは本当に昔から、ずっとトレーニングしてきたので、その成果なのかなと思います。私の世代はつんく♂さんからの指令で、常にかかとをつけずに16ビートを意識して生活してきたんです。