ノンノモデルが綴る花言葉
【井上和×チューリップ】乃木坂46エースの心の内。デビュー当初の不安、メンバーを元気づける手作り弁当……幼少期のお花にまつわる思い出も!「ノンノモデルが綴る花言葉」連載vol.11
2025.04.10

ノンノモデルと季節の花、そしてその花言葉をテーマにした撮り下ろし写真。ノンノでしか見られないスペシャルな連載「ノンノモデルが綴る花言葉」。第11回は、井上和×チューリップ。強い意志を感じさせる、まっすぐなまなざしと誰かを思いやれる思慮深さを持った和と、凛とした咲き姿のチューリップは重なるところも。チューリップの花言葉「思いやり」をキーワードに、乃木坂46のエースとして期待を一身に背負う和の秘めたる心の内を紐解きます。おとぎ話の世界に迷い込んだかのような幻想的なビジュアルにも酔いしれて。
チューリップの花言葉は“思いやり”
愛にまつわる伝説にちなんだ花言葉を持つチューリップ。「思いやり」という花言葉は、オランダに伝わる少女の話が由来と言われています。フリンジ咲きやユリ咲き、パーロット咲きななど花の形は多岐にわたり、単色からグラデーションまで色のバリエーションも豊富。色によって他の花言葉を持つことも。プレゼントで贈るなら「愛の告白」を表す赤、「不滅の愛」を表す紫、「愛の芽生え」を表すピンクのチューリップがぴったり。

― “チューリップ”と撮影してみていかがでしたか?
暗闇のボートにぽっと光が降りた幻想的な空間にうっとり。その中でころんと愛らしい、赤いチューリップが映えていました。チューリップというと……小学校に上がったばかりの時に球根から育てた記憶が蘇ってきました! その時は赤ではなくて黄色のお花が咲いた気がする……多分(笑)。自分のサイリウムカラーが赤×白ということもあって、赤いチューリップに親近感がわきました。赤は自分のイメージに合っている気がして、愛着のある色です

― グループ内で「思いやり」を感じた瞬間について教えて!
何げない日常の中にメンバーやスタッフさんたちからの思いやりを感じる瞬間はたくさんあります。元気がない時に“和、これ好きだったよね〜”ってお菓子をくれたり、何も聞かず手をぎゅっと握って側にいてくれたり。気持ちが落ち込んでいる時は、どんな言葉もネガティブに捉えてしまって、まわりからの褒め言葉も本心ではないんじゃないかって疑ってしまうんです。加入してすぐ表題曲のセンターに選んでいただいたものの、期待に応えられているのか、偉大な先輩たちの後を引き継げるのか……常に不安と隣り合わせ。自分の実力が見合っていないことを痛いほど感じていたからなおさらつらくて。そんな時に一人でごはんを食べていたら、与田祐希さんが何か話すわけでもなく、ただ隣にいてくれて。言葉がなくても優しさが伝わりました。支えてくれる人が自分にもいるんだから、頑張らなきゃ!と思えてつらい時期も乗り越えられたんです。
与田さんがしてくださったみたいに、私もメンバーが悩んだりしている時は一緒にごはんを食べるようにしています。メンバーのためにお弁当を作ってみたり、自宅にメンバーを招いて一緒にごはんを食べたり。手作りの温かいごはんがあるだけで安心できるし、ほっとして肩の力が少しは抜けると思うから。気の利いた言葉をかけてあげられるわけではないし、その子の助けになっているかは分からないけど……自分がやれることをやってあげたいなと。同期・五百城茉央ちゃんにお弁当を作ってあげたことがあって。口下手すぎて何も言えずに渡して、ダッシュで逃げちゃったんですけど(笑)。後々、その行動がすごくうれしかったと聞いて、“私もメンバーの役に立てているんだ”と思えた瞬間でした。先日は菅原咲月ちゃんが自宅にごはんを食べに来てくれて、二人でおみそ汁と鮭のホイル焼きを作りました! おいしいかはさておき、得意料理は鮭と大根の煮付けです。大根の下処理をするたびに、“東京でちゃんと生活できてるじゃん、私”って自分を褒めたくなるんです(笑)
― 大所帯グループだからこそチームワークが大切だと思うのですが、人との関係を築くうえで、とくに大事にしていることは?
“親しき中にも礼儀あり”を常に意識しています。親しいからと入り込みすぎてもダメだし、距離感を大切にするようにしていて。 “この子は話しかけられるのをうれしく思うタイプだな”とか、逆に“この子は話さずにそっと隣にいるほうが安心するタイプ”とか。先輩たちの動きや様子を見て、こういう風に接したほうがいいんだなと気付かされることも。6期生も加入してくるので、先輩らしく手本を示したい。卒業と加入を繰り返しているグループだからこそ、“このメンバーで、今ステージに立てていることは当たり前じゃないんだぞ”と伝えていきたいな。お仕事をいただけること、ファンの皆さんに応援してもらえること、楽屋で過ごす何げない時間にだって感謝を忘れず。ふいに誰かがグループを卒業する日が来るかもしれない、自分が去るタイミングもいつかあると考えると“この一瞬一瞬を抱きしめながら、思いやりをもって毎日を過ごしていきたい”と心から思うんです

― 乃木坂46に加入して3年を迎えた今、自身に変化はあった?
乃木坂46に入ってからの3年間は今までにないくらい濃く、長かったなあ。加入初期は、右も左も分からないけどたくさんの人の前で精一杯のパフォーマンスをして。先輩方と並んでテレビの収録に出演しても、自分だけが乃木坂46の輪に入れていない感じがしました。乃木坂46をファンとして見ていた側だからこそ、力不足な自分がその中に紛れているという状況を受け止められず、申し訳ないと思っていました。でもノンノモデルや演技、舞台などの経験を重ねていくにつれ、“グループの外で頑張ることで乃木坂46のためになれる”と自信がつきました。自分のためではなく乃木坂46に貢献できることが、日々の原動力に。33rdシングル『おひとりさま天国』、36thシングル『チートデイ』などで表題曲のセンターを務めたときは、状況を受け入れられないこともあったけど、未来からみると“あの時の自分も乃木坂46だ”と堂々と言えるようになりました

― 和にとって乃木坂46とはどんな存在?
“乃木坂46は自分のホームだ”と言えるところまでようやく来たんじゃないかな。加入当初、グループでの活動は緊張でいっぱいでしたが、最近は安心してのびのびと過ごせるように。1・2期生がすでに卒業して、3期生の先輩方の卒業もあり世代交代が進んでいる乃木坂46。13年目に突入し長い歴史をもつグループになってきたので、先輩方が積み上げてきてくださったものを大切にしながら、変化する今の乃木坂46も好きだとファンの皆さんに言っていただけるようグループ内外問わず、幅広いお仕事ができるように頑張りたいです。そんなタイミングで38thシングル『ネーブルオレンジ』で中西アルノちゃんとWセンターを務めさせていただくことになって。私たちはきれいなパフォーマンスを披露するのが使命。その中でもセンターは注目度の高いポジション。つらい時期を乗り越えアイドルとしてパワーアップしたからこそ、胸を張って立ちたい。自分がグループのために何ができるか、ファンの皆さんが喜ぶものは何かを考え続けていきたいです

― お花は好き?
子どもの頃からお花が大好き♡ 幼い頃から植物図鑑をよく眺めていたし、図鑑で見た黒いお花がこの世にあるのかを確かめたくて小学校1年生の時にはサンタさんに黒いお花が欲しいと頼んだほど。無事にクリスマスローズの鉢植えが届きました。今は猫ちゃんと一緒に暮らしていることもあって、飾れないお花も多いのですが比較的花のある生活をしています。街を歩いていても、おしゃれなお花屋さんに目が留まります

― 花にまつわる思い出を教えて!
小さい時に祖父に連れて行ってもらったポピー畑で見た、美しい光景がいまだに記憶に残っています。一面ポピーが咲き乱れていて、子どもながらにうっとりとしたのを覚えていて。その時のポピーを押花にしたのもいい思い出。ただ、祖父はその後頑なにポピー畑に連れて行ってくれなくて……。少し大きくなってから理由を聞いてみたところ、私がポピーを食べようとしてそれを止めるのがすごく大変だったらしく!(笑) 祖父にとっては苦い思い出だったようです(笑)。私にとってはすごくきれいな思い出として記憶に刻まれていたので、その話を聞いた時は笑ってしまいました。同時に祖父には申し訳ないことをしたなって(笑)。いまだに家族で集まるとポピー畑事件の話になるほど、我が家の伝説?トラウマ?になっています

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撮影に協力してくれたのは……
ALL GOOD FLOWERS
「世界緑花計画」を合言葉に、日常をピースフルに彩ってくれる色鮮やかなお花や植物を集める。チアフルな色使いとユニークなイラストが可愛いオリジナルグッズも狙い目! 東京の青山店は、観葉植物や庭木をマーケット感覚で購入できる『SOLSO PARK』内に併設。二子玉川、虎ノ門、原宿にも店舗を構える。
\ ラッピングはこんな感じ /

Profile

井上和
2005年2月17日生まれ、神奈川県出身。ノンノ専属モデル。2022年『乃木坂46 新メンバー募集オーディション』に合格し、5期生として加入。33rdシングル『おひとりさま天国』や36thシングル『チートデイ』では表題曲センターを務める。38thシングル『ネーブルオレンジ』では表題曲Wセンターに。愛称は「なぎ」「にゃぎ」。
Staff Credit
モデル/井上和 撮影/井崎竜太朗 ヘア&メイク/Kyoko スタイリスト/石田綾 撮影協力/PROPS NOW 構成・文/大塚悠貴 Web編成/松島芽生
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