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No.003 まきのブログ

No.003 まき

No.003 まき

大学2年生/東京都出身

身長:154cm
推し:読書、JO1

楽しいもの、可愛いもの、面白いもの。
エンタメ中心に、大学生目線で情報をお届けしていきます!

【今だから響く児童書 第3回】祝映画化!「らくだい魔女」の魅力をご紹介

こんにちは!
non-no大学生エディターズNo.003のまきです。
今月末に公開される映画『らくだい魔女フウカと闇の魔女』。
この原作である児童書「らくだい魔女」シリーズ、皆さんはご存知でしょうか。
私は大・大・大好きでした…!!そして、今も大ファンです!!
図書館に行くと毎回借りて、何度も繰り返し読んでいました。

わくわくとドキドキが満載の魔法の世界に、様々なキャラクター。
ふふっと笑ってしまうやり取りもあれば、ずっと心に残る台詞まで。
臨場感あふれる文章と、キュートでポップなイラストが織りなす世界に夢中だったことを思い出します。
久しぶりに全巻読み返してみたところ、
主人公・フウカちゃんが奮闘する物語に、わくわくがとまらなかったり、泣きそうになったりと、
時間がたってもやっぱり「らくだい魔女」の世界に夢中になりました。

今回は、大学生になってあらためて気づいた「らくだい魔女」シリーズの魅力と印象に残った台詞を語っていきます♡

個性豊かなキャラクターたちと、簡単なあらすじ

あらすじ

魅力を語らせていただく前に、物語と登場人物の紹介を少し。

舞台は魔法の国。その中の1つ、風の魔法をつかさどる「銀の国」には、おてんばなプリンセスがいました。
それが主人公・フウカ。お姫さまですが魔法は苦手で、「らくだい魔女」なんです。
フウカはおさななじみやクラスメートと、たくさんの事件に巻き込まれてしまうのですが、
みんなと協力し、持ち前の明るさで冒険をのりこえていきます。
ですが、物語が進むにつれ、たくさんの謎も出てきます。
銀の国のお姫さまは銀色の髪のはずなのに、なぜ金色の髪なのか。
フウカが持つ大きな力とは。
そして、亡きフウカの父親の秘密。
冒険とこれらの謎が絡み合って、一度読んだら目が離せない物語になっています!

登場人物

『らくだい魔女はプリンセス』
フウカたちの一番最初の冒険の物語、第1巻『らくだい魔女はプリンセス』!ホウキにまたがる金髪の女の子がフウカ。ライトグリーンのふわふわの髪の女の子がカリン。きりっとした顔立ちの男の子がチトセ。 一緒に映っているのは、可愛すぎて使えずに残してある付録のメモです♡
フウカはあらすじでも述べたように、銀の国のお姫さま。

フウカのおさななじみで、時をつかさどる「青の国」の王子さま・チトセ。
女子に大人気ですが、フウカとは喧嘩ばかり…
けれど、いざというときにはフウカを助けてくれます。

フウカの親友で、植物をつかさどる「緑の国」のお姫さま・カリン。
成績優秀で優しく、チトセのことが好き。
物語が進むにつれ、フウカを励ましたり支えたりと、お姉さん的存在に成長していくんです。

フウカの秘密を知っている…?というのが、
「黒の城」の王子さま・キース。優しいけれどミステリアスな男の子。
「黒の城」は魔界と関わっていると噂の、少し怖い場所。物語の重要なカギを握る存在です。
妹・リリカはお兄ちゃんのキースが大好きで、フウカをライバル視しています。

そして、チョウチョさん。フウカのピンチに必ず現れ、助言してくれる白い蝶で、こちらも重要な存在。
他にも個性豊かな登場人物がたくさん。
私が一番好きなのは、フウカたちのクラスメート・カイ。
学校にめったに来ない変わり者で、いつもまんまるの白猫・マリアンヌと一緒。
ひょうひょうとしていてマイペース・お気楽なイメージですが、
そんな普段のイメージをくつがえす、
時にフウカたちに大切なことを教えてくれるという大人びた一面も。
考えさせられるカイの台詞がとてもかっこよくて、好きになりました♡
『らくだい魔女と鏡の国の怪人』
左にいる緑色の髪の男の子がカイ。私はこの巻のようにフウカたちがいつもの制服から衣装チェンジしている物語が大好きなんです。特に『鏡の国の怪人』は皆の衣装が可愛くてお気に入りでした…!

魅力①細かく作りこまれた世界観

まずは細かく描写される魔法の国!
著者・成田先生の文章を読んでいると、魔法の国の様子が手に取るように伝わってきます。
お城や学校などの建物のきらびやかなつくり、荒れ果てた森の怖い雰囲気…。
外観の様子だけではなく、国の歴史や伝説、生活なども細かく描写されているのが本当にすごいなと思います。

例えば、第15巻『らくだい魔女とはつこいの君』ではフウカたちが赤の国に訪れますが、
国の「さよなら」のあいさつは「ア・メーラ」と「ムンデ」の2つあり、ニュアンスが違うというところまで決まっているんです。この設定のきめ細やかさ…。すごすぎます。

お店の様子、街の様子、この「赤の国」の伝説となっている黄金郷「カンドラ」の様子…
本当にこの世界に人が住んでいて、生活していると思ってしまうくらい詳しく、
ひとたび読めば、その世界に行きたい!と思わせてくれる、そんな描写が大好きです。
また、フウカたちの学校生活の様子も、魔法がたくさんのところで使われていて…
大学生になった今読むと、「かわいい!!」と叫んでしまうレベルです。

例えば、第9巻『らくだい魔女と放課後の森』。フウカたちの学校の芸術祭の様子が描かれます。
フウカたちのクラスは劇を行うのですが、その役は登場人物がかかれたカードを選ぶことで決まります。
カードを選ぶと人物が目の前に出てきて、いつのまにかクラスメート皆の格好はその人物の衣装になるんです。
こんな劇の準備、1度でいいからしてみたい…と、小学生の私は(今の私も)切に願っていました。

魅力②私たちと同じ?親近感あふれるやり取り

魔法や不思議な力であふれるフウカたちの日常は、読者の私たちにとっては非日常。
ですが、時に私たちとそっくりなやり取りも出てきます。

例えば、「友達の誕生日プレゼントを買うお金が足りない!」とあたふたしたり、夏休み前の終業式が早く終わってほしいとじれったかったり…
私たちと同じようなフウカたちの生活が垣間見れるところも大好きです。

魅力③大切なことにあらためて気づかされた台詞

「らくだい魔女」シリーズはどの巻も、不思議な世界から脱出したり、現れた敵を倒すために試行錯誤したりする中で、様々な人物が成長していきます。
そのため、大学生になった今でもハッとさせられる台詞がたくさんありました。

「闇はいつも、自分のなかにある。ただ、闇をおそれる心が闇を大きくするんだ」

第2巻『らくだい魔女と闇の魔女』から、フウカを助けに来たチョウチョさんの台詞。
闇の魔女の魔法のせいで、一緒にいるカリンやチトセ、キースのことを信じられなくなってしまったフウカ。
しかし、チョウチョさんのこの言葉で、フウカは再びみんなを信じることができ、魔法から解けたのでした。

心の中に闇がない人なんていない。大切なのは、闇を恐れないこと。
嫌われる、裏切られる、一人になる。そんな闇を恐れないことが大切、ということではないでしょうか。
ここは私の考察になってしまいますが、
嫌われたくない、裏切られたくない、一人になりたくない。
ならいっそ、初めからみんなを信じなければいい。
そうすれば裏切られるなんてことは起きない。
ならいっそ、全員と適度な距離を置いて、人と深く付き合わなければいい…
そうやって考えてしまうほど、心に闇が広がって、それは現実になってしまう。

たくさんの人と簡単につながり、簡単にそのつながりを「切る」こともできる今。
この台詞をゆっくり読み直してみるのはどうでしょうか。

「だったら、なんとかしろよ。」 「これはあんたの夢だ。あんたがのぞめばかわるのに、いつもそうやってここでないてる。」

第6巻『らくだい魔女と水の国の王女』から、カイの台詞。
幼いころ両親が死んでしまった水の国のお姫さま・ビアンカ。謎の少年のせいで、悪夢にうなされ続けています。
フウカたちはビアンカの悪夢の世界に入ってしまうのですが、
その世界から出て、悪夢にうなされるのを止めるには、悪夢の結末を変えなくてはいけません。
結末が変えられないかもしれない段階まで夢が進んでしまい、絶体絶命の状況だったのですが、
そこでカイが放ったのがこの台詞。1回でも結末を変えようと挑戦したことがあるのか、と問いかけます。

このカイの台詞は、悪夢だけに通じることではないと思います。
もうだめかも、無理に決まってる…そう諦めてしまう前に、挑戦してみること。
大きなことでなくても、「小さなこと」、諦めがちになっている時ありませんか?
私は英語や第二外国語の勉強、自分でやろうと決めたこと、
「やっぱ今からじゃ遅いかも…」とちょこちょこ諦めていたなあと思い出しました。
自分が少し変わればできることなのに…。
ですが!カイの台詞で喝を入れられました…!

物語の中の状況とはレベルが全く違いますが、
自分に引き寄せて台詞を読み直してみるのは自分に新しい発見があるので、おすすめです。

「こんど、鏡を見てかなしそうな顔をしたら、ぜったいゆるさないんだからね」

第11巻『らくだい魔女と鏡の国の怪人』から、フウカの鏡像の台詞。
銀の城のお姫さまなら、髪の色は銀色のはず。けれど、フウカは金色の髪。
この髪がフウカはコンプレックスで、鏡を見なくなっていたのでした。
そんな時フウカの鏡像(鏡に映る姿)が逃げ出してしまい、
フウカたちは鏡の世界へ鏡像を追いかけるというお話です。

見た目でもそれ以外についてでも、自分が嫌いと感じる部分はたくさんありますよね。
けれど、自分のことを好きでいないと、自分のことを卑下していると…
当たり前ですが、自分が悲しんでしまいます。それが強く実感できた台詞でした。

『らくだい魔女』には、今だから気づかされる大切なことがいっぱいある!

小中学生のときは、物語の展開や面白さが勝ってしまい、ページをめくることに一生懸命だったのですが、
今読み直すと、物語が伝えているメッセージや登場人物の台詞の大切さに気づきます。
「当たり前」なことでつい忘れてしまう大事なもの、『らくだい魔女』シリーズにはたくさんつまっています。
ぜひ好きだった方は読み直してみてはいかがでしょうか。
また、同時に、久しく触れていなかった「魔法の世界」、その魅力にわくわくすること間違いなし!
フウカたちが繰り広げる、
かわいくて、面白くて、けれどちょっとこわい魔法の国の冒険に浸ってページを閉じれば、
「ちょっと成長した自分」「元気をもらえた自分」になれるはずです!

『らくだい魔女』映画&最新刊情報♪

☆劇場アニメ『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』3月31日公開!
☆シリーズ最新作『らくだい魔女と魔界舞踏会(仮)』2023年夏発売予定だそうです!
ずっと待っていたので本当に嬉しいです…!

大学生になった【今だから響く児童書】紹介してます♡

「らくだい魔女」シリーズに覚えのある皆さんは、こちらの2シリーズも「懐かしの愛読書」かも…?
読んでくださると嬉しいです!
では、今回はここまで。
最後までよんでくださり、ありがとうございました!

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