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No.092 ゆかしかりしかどのブログ

No.092 ゆかしかりしかど

No.092 ゆかしかりしかど

大学4年生/広島県出身

身長:159cm
推し:おいしいものが大好きです!趣味は読書で、好きなアーティストはMr.Childrenさん。中学生の頃からずっと聴いてます!

大好きなnon-noの大学生エディターズとして活動できることになり、とても嬉しいです!たくさん面白い情報を発信していきます♪

文学オタクの全力熱烈本紹介・3選!!【2023夏編】

せっかくの夏休みに読書を!

こんにちは!ゆかしかりしかどです!
突然ですがみなさん、夏休みに読書はしていますか?

せっかくの大学の長期休暇、本を読まなきゃ損です!!
ということで今回は文学部アメリカ文学専修4年・文学オタクの私が、長期休暇に読むのにおすすめの本を全力熱烈紹介しちゃいます!!!

おすすめ本①『明け方の若者たち』

明け方の若者たち
大学生にめちゃめちゃおすすめ!!!!
カツセマサヒコ作『明け方の若者たち』。

20代前半の「人生のマジックアワー」をリアルに、それでいてドラマチックに描いた作品。以下、ネタバレなしの私の感想文です↓

人生のマジックアワー。素敵な響きだ。それでいてどこか切なくなってしまう雰囲気がある。
この本によるとそれは23、4の頃らしいので、私にはまだ訪れてないか、あるいはマジックアワー真っ最中なのだけど、実感なんてないなあ。それでも、大好きな人たちと語らって、お金はないけどゆったりと過ぎる時間を生きている今は、ほんとうに美しくかけがえのない時間なのだろう、とこの本を読んで思った。大人になって振り返ったとき、今はどんなふうに見えるんだろう。キラキラして、そっと触れたくなる宝物みたいになっているといいな。そんな風に、自分の人生に対しても思えるようになる作品だ。

おすすめ本②『すべて真夜中の恋人たち』

すべて真夜中の恋人たち
知り合いの編集者さんに教えていただいて読んでから、もうみんなにおすすめしている…絶対に外れはありません、川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』。

人とあまり関わらず、誰もいない部屋で校正の仕事をしていた主人公が、ある人に出会って恋をする、なんとも美しい物語です。
以下、ネタバレなしの私の感想。↓

美しい小説だ。文章もうまい。
この小説を書いた人は、川上未映子氏は、きっと身の回りのことにすごくよく気づく人で、それを余すところなく文章にできる人なのだ。
この作品は、恋というものをある意味ではリアルに、そしてそれを文学的に描いている。恋しているときの不思議なまでの行動力や、あとから振り返って自分でもなんであんなことをしたのかわからない、というような感じ。すごくわかる。そしてその恋を通して主人公がすこしだけ大人になる、成長する感じもすごくいい。こんなにも綺麗だと思った小説ははじめてだ。

おすすめ本③『正欲』

正欲
(良すぎて速攻人に貸したので、綺麗な書影がありません…笑)
これはもう、傑作。現代を生きる全人類に読んで欲しい、朝井リョウ『正欲』。

不登校の子どもを抱える検事、寝具店で勤務する女性、ミスターコン準グランプリの男子大学生…ひょんなことからその人生が交じり合う。だけど、それぞれがそれぞれにある「秘密」を抱えていて…?
現代に正面からぶつかった、映画化も決定している話題作です。
以下、ネタバレなしの私の感想。↓

「読む前の自分には戻れない」というキャッチコピーが言い得て妙だと思える作品。感想を語るのは難しいけど、自分のふとした言動にもたぶん傷ついている人がいる、ということに改めて気づけた点は良かったし、どんな立場の人も結局は不安で、繋がりが欲しくて、世の中を少なからず恨んでいる。みんなが「生きづらい」と言う世の中は結局誰のためのものなんだろう、と思った。「多様性」と言っても、絶対に自分が想像もできないような嗜好を持った人がいる。自分も必ず凝り固まった「正欲」を持っていて、醜い部分がある。色んなことを考えることができる作品で、ほんとに今一番人に勧めたい。

おわりに

いかがでしたか?
いつもの如く、全力熱烈本紹介の回は熱が入りすぎてしまうのですが(笑)

でも、本当にどの作品も心からおすすめできる作品です!ぜひぜひ、この長期休暇に読んでみてください!!!

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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