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No.087 めえのブログ

No.087 めえ

No.087 めえ

大学4年生/富山県出身

身長:162cm
推し:デザインや美術、ファッションが好きです。憧れは、フードエッセイストの平野紗季子さん。

大好きなディズニー情報は定期で発信。

大学生の興味をキャッチ、わかりやすくて何度も見たくなる記事を目指します!

夏休みこそ、アートに触れる。オススメの美術館【東京都・長野県編】

“美術“と聞くと、「正解が分からず難しい」、「何が良いのかよく分からない」と遠いものに感じがち。美術館は、美術に造形が深い人だけが訪れる堅苦しい場所ではなく、興味ある人もそうでない人も迎え入れてくれる場所です。

興味の幅を広げたい、多くのことを学びたい人こそ美術館へ。
今回は、私がこれまで訪れた美術館から、肩肘張らずリラックスしてアートや建築、カルチャーに触れられる場所を二つご紹介します。

公園の中に溶け込む建築が魅力的な【清澄白河・東京都現代美術館】

夏休みこそ、アートに触れる。オススメの美術館【東京都・長野県編】_1_1
まず一つ目にご紹介するのは昨年の12月に訪れた東京都現代美術館。
東京都江東区清澄白河の木馬公園内に位置し、現代アートを中心に絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど幅広く展示しています。

こちらの美術館の開館は1995年ですが、3年に及ぶ改修工事を行って、2019年に再オープン。常設展示や展覧会の他、美術図書館、レストラン、カフェ&ラウンド、ミュージアムショップも併設されており一日ゆったり過ごせるような場所です。

入館してすぐ。「わあ」と声を上げたくなるような開放的なエントランス

夏休みこそ、アートに触れる。オススメの美術館【東京都・長野県編】_1_2
この美術館最大の特徴はなんといっても、幅10m、天井高8m、全長140mの巨大エントランス。
人が多い地下鉄を乗り継ぎ、小道を歩いて来た私は、入館してすぐ待ち受けていたトンネル状の空間に圧倒。

右側のガラス張りの向こうには公園の緑が見え、楽しそうにバスケットボールをする子どもたちの姿も。
自然光が差し込み、人の足音や案内係さんのチケット購入の手続きをする声が聞こえるような物静かな空間では、
椅子に座ってぼーっと景色を楽しむ人の姿も。美術館の楽しみ方は人それぞれ。

どこまでも続いていきそうな広大な空間。

展示室で作品を楽しんだ後は、パブリックスペースでちょっと休憩。写真で見るより、実物の塀はもっと高く、自分が小さくなったように感じる。
展示室で作品を楽しんだ後は、パブリックスペースでちょっと休憩。写真で見るより、実物の塀はもっと高く、自分が小さくなったように感じる。
この日は『ユージーン・スタジオ 新しい海』展(現在は終了しています)を見に行ったのですが、美術館を歩けば歩くほど中庭やサンクンガーデン、屋外展示場など魅力的な空間にたどり着き、美術館自体の面白さに気付く。

この美術館は、改装で建築家・長坂常と、アートディレクター色部義昭によってパブリックスペースのサイン、什器が一新された他、美術館の動線も整理されたそう。

私は建築には全く知識がなかったのですが、建築家とデザイナーがコラボして完成したこの建物の面白さを実感。美術館は訪れる人に新しい価値観を伝え、興味の幅を広げてくれます。

2021年春にオープンした注目の美術館!【長野県・長野県立美術館】

本館から東山魁夷館に繋がる連絡ブリッジ。水辺テラスを座って、眼下に見られるエリア。

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『霧の彫刻』は水辺テラスにて、平日は10:00、12:30、14:00、15:30、土日祝は10:30、11:30、12:30、13:30、14:30、15:30に出現。どんな作品なのかは、行ってからのお楽しみ。

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本館から東山魁夷館に繋がる連絡ブリッジ。水辺テラスを眼下に見られるエリア。
『霧の彫刻』は水辺テラスにて、平日は10:00、12:30、14:00、15:30、土日祝は10:30、11:30、12:30、13:30、14:30、15:30に出現。どんな作品なのかは、行ってからのお楽しみ。
続いてご紹介するのは、長野県長野市に2021年4月にオープンした「長野県立美術館」。

旧長野信濃美術館から全面改装し、「ランドスケープ・ミュージアム」のコンセプトのもと、城山公園周辺の美しい景色と調和し、国宝善光寺本堂を望むことのできる新たな本館が魅力的な美術館。

館内の充実した展示スペースも魅力的ですが、決まった時間になると外の中庭に現れる『霧の彫刻』は多くの観覧者を集めます。
特殊なノズルから高圧力で水を噴出させることで霧を生む作りだそうで、観覧者を白い霧の中へ。

今こそ!と写真を撮る人、突然現れた霧に大はしゃぎする子ども、連絡通路からじっと見つめる人。老若男女問わず、楽しめる作品です。

本館と合わせて訪れたい!長野県の豊かな自然が水面に映る【東山魁夷館】

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併設する、「東山魁夷館」は日本画家・東山魁夷から作品関係図書の寄贈を受け建設された美術館で、収蔵作品は970余点に及びます。

石川県金沢市にある「鈴木大拙館」を設計されたことでも有名な、建築家谷口吉生によって設計され、アルミ材を使った無機質な現代的デザイン。直線的な構成が美しく、光や曇、緑が反射する中庭の池が周りの風景と調和し訪れる人を魅了させます。

2か月に一度の頻度で展示替えがされ、四季折々に姿を変える建築方式を持つこの美術館は季節を変えて訪れたい場所。

これまでの展示で特に印象に残った【10 Mamekurogouchi】展。

2021年夏に開催されていた「10MameKurogouchi」展は私の行って良かったと思う展覧会の一つ。
日本を代表するファッションブランドで、最近「UNIQLO」とコラボすることで話題な「Mamekurogouchi」。
ブランドが10周年を迎えたことを記念し、コレクションのアーカイブだけでなく、デザイナーの日記、インスピレーションを受けた品々や写真など、ブランドの源泉に迫るような展覧会を開催。
「Mamekurogouchi」2020AWの『Embracing』というコレクションで登場した、花籠から着想を得て制作されたジャケット。

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ポリ塩化ビニールを使用したチェーンバッグ。長野県で育ったデザイナーの、雪景色や朝日を堪えて輝く氷柱といった幼少期の記憶を作品として閉じ込めたようなバッグ。

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「Mamekurogouchi」2020AWの『Embracing』というコレクションで登場した、花籠から着想を得て制作されたジャケット。
ピンクの紙に描かれたデザイナーのメモ。服やバッグの寸法やデザインなどのメモ書きから、『Jean. age34. 何もないここには、すごく大切なものがあるの。』と言った誰かが放った言葉まで。言葉までもが服のデザインに影響を与えているのだろうか。
ポリ塩化ビニールを使用したチェーンバッグ。長野県で育ったデザイナーの、雪景色や朝日を堪えて輝く氷柱といった幼少期の記憶を作品として閉じ込めたようなバッグ。
作品に魅了されていた私が、目に留まったのがラケットバッグを持った高校生くらいの年代の男の子。友達は連れず、真剣な眼差しでデザイナーの日記を見つめる姿に、君は部活を終えて一回家に帰る時間を惜しんでまでこの展示を見に来たのか…と妄想。

日々の日常から生み出されたアイディア、細かい寸法や緻密なデザインが書き込まれたノート、何度も修正された跡がわかるデザイン画。
それらが教えてくれることは、妥協せずこだわり続けることの大切さ。芸術作品は、ただ人を感動させるだけでなく、何かに取り組む上で大切にすべき信念も教えてくれると実感。

長野県立美術館を巡った後、立ち寄りたい海外ムード漂うカフェ【Café le Garson】

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最後におまけ。長野県在住の私が、長野県を訪れた際には是非とも立ち寄って欲しいカフェ「Café le Garson」。

一階のオープンカウンター、赤と白のタイル、テーブル席のある2回につながる螺旋階段。ゆったりと流れるレコードや、壁に貼られた沢山のポスターからもオーナーのこだわりが伺えます。
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テーブルに堂々と鎮座するその姿は、まさに恐れ多い「マダム」。
この日私が頂いたのは、「クロックマダム」と「カフェラテ」。
「クロックマダム」のつるんと光る卵が乗った食欲誘う色合い、チーズとクリームの美味しそうな香り。とろ~りとろけるチーズとハムの相性は抜群。

ひんやりとしてなめらかのくちどけの「チョコレートテリーヌ」、日本ではなじみのないカスタードプリン(固め版)のような「フラン」などのスイーツも絶品。アルコールメニューも充実しており、夜はバーとしても訪れたい場所です。

そして、私がこのお店をお気に入りとする理由は、空間・食べ物以外にもう一つ。

オーナーのご夫婦がいつも、にこやかに何かお話しながら料理を提供していること。

美術館を巡った後は、素敵なご夫婦に癒される空間で、美味しい料理を堪能しつつ、見てきた作品に想いを馳せてみては?

時間が余った夏休み。美術館に出掛けてみては?

いかがでしたか?

美術館は、「何かにこだわり続けた」「自分の人生をかけて一つの物事に取り組んだ」方々の歩みを、作品を通して垣間見ることができます。
大きなパワーを感じられる美術館に、この夏足を運んでみては?

東京都現代美術館

<住所>
〒135‐0022東京都江東区三好4-1-1(木馬公園内)
<電話>
TEL:03-5245-4111(代表)またはハローダイヤル(9:00-20:00 年中無休)050-5541-8600
<開館時間>
10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
<休館日>
月曜日(ただし7月18日、9月19日、10月10日、2023年1月2日、1月9日は開館)、7月19日、9月20日、10月11日、1月10日
展示入替期間:6月20日~7月15日、10月17日~26日、10月31日~11月2日
年末年始:12月28日~2023年1月1日
<企画展>
・「ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで」
開催期間:2022年7月16日(土)- 10月16日(日)
一般:2,000円
大学生・専門学生・65歳以上:1,300円
中高生:800円
小学生以下:無料
・「MOTアニュアル2022私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」
開催期間:2022年7月16日(土)- 10月16日(日)
一般:1,300円
大学生・専門学生・65歳以上:900円
中高生:500円
小学生以下:無料


長野県立美術館

○長野県立美術館
<住所>
〒380‐0081 長野県長野市箱清水Ⅰ-4-4
<電話>
050-5542-8600(ハローダイヤル)
<開館時間>
9:00~17:00(展示店入場は16:30まで)
<休館日>
毎週水曜日(但し、GWの5/4、11/23は 祝日のため開館し、翌平日の5/6、11/24は 休館します。)
年末年始 (12/28~1/3)
<観覧料>
コレクション展(本館NAMコレクション・東山魁夷館コレクション 共通)
一 般:700(600)円
大学生及び75歳以上:500(400)円
高校生以下 又は18歳未満:無料
※ 企画展は展覧会により料金が異なります。
<駐車場>なし
<展覧会>
・「ジブリパークとジブリ展」
開催期間:2022年7月16日(土)~ 2022年10月10日(月)
開催時間:9:00~17:00
観覧料:一般1,500円、中高生1,000円、小学生700円

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