大学生の支持率No.1メディア

non-no大学生エディターズ
No.087 めえのブログ

No.087 めえ

No.087 めえ

大学4年生/富山県出身

身長:162cm
推し:デザインや美術、ファッションが好きです。憧れは、フードエッセイストの平野紗季子さん。

大好きなディズニー情報は定期で発信。

大学生の興味をキャッチ、わかりやすくて何度も見たくなる記事を目指します!

【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。

【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。_1_1
世界有数の豪雪地と知られる新潟県の越後妻有地域で3年に1度の国際芸術祭が開催されている。広大な里山には、自然を生かした様々な現代アート作品が点在。今回は、十日町駅から徒歩で行くことができる「越後妻有里山現代美術館 MonET」に潜入!

「芸術の秋」、今すぐ行きたいフォトジェニックなアート作品の情報をたっぷりお届け。

「越後妻有里山現代美術館 MonET」ってどんな美術館?

【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。_1_2
越後妻有で集められた様々な使わなくなったもので制作された人工衛星。作品:ゴーストサテライト 作者名:ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー
3年に一度の国際芸術祭で盛り上がる新潟県、十日町市に位置する「越後妻有里山現代美術館 MonET」。2012年に越後妻有の自然・文化に題材をとる常設作品を展示する美術館としてオープンし、2021年7月に大幅なリニューアルを経た注目のスポット。

 越後妻有の風土や文化の特質に深く向き合う常設作品は、館内と屋内に展示されダイナミックで息を吞むものばかり。

 企画・交流スペースとして、国際芸術祭で展示されている作品がデザインされたグッズを販売する「ミュージアムショップ」、カフェとライブラリーの機能を持つ「サロンMonET」、映像作品や長編映画を上映する「シアター」が設備されている。
 また、一階の「コミュニティスペース」は株式会社良品計画がデザイン監修。無機質でシンプルな空間に木材のインテリアが温かさをもたらす。このスペースでは、米澤文雄シェフが監修したスペシャルメニュー「TSUMARI BURGER ~妻有ポークと南蛮タルタルのダンプリングバーガー~」を堪能することができる。

水面に反射されている建物は“描かれたもの”!?入館してすぐの屋外作品

【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。_1_3
作品名:Palimpsest:空の池、作者名:レアンドロ・エルリッヒ(アルゼンチン)
入館してすぐ目の前に広がるのは、コンクリート調の無機質な建造物と、大きな池。池の水面には空や建物が鏡のように反射して見える。

 一見すると、「透明度の高い池が建物を反射している」と思うような変哲のない光景ですが、実はこれ水面下に建物が描かれている“アート作品”。

 この池には決まった時間になると、霧のアーティスト中谷茉二子さんによる「霧の彫刻」が出現(2022年9月4日まで)。階段を下りると、浅いプールのようになっており、霧の出現に大はしゃぎし水遊びする子ども達の姿が。

近くから見ても遠くから見ても。見る人を圧倒させる館内のアート作品。

【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。_1_4
作品名:movements、作者名:目(日本)
 無数の小さな時計を、ムクドリの群れのように配置したインスタレーション作品。小さな時計が指す時間はバラバラで、個々の時計が「チクタクチクタク」と動き続ける。
 遠くからみると、群れになって羽ばたくムクドリの塊に見え、窓から差し込む光を反射してキラキラと光っている。作品に触れないように注意しながら、作品と一緒に写真を撮ってもらうのもオススメ。
【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。_1_5
作品名:エントロピア、作者名:クワクボリョウタ(日本)
 私が訪れた日には最新作も。クワクボリョウタ氏による新作「エントロピア」は床に乱雑に置かれた鏡の破片が天井からの光を反射して、壁にモザイク模様を移しだす作品(2022年9月4日まで)。
 実はこの作品、同場所で展示していた「LOST#6」という作品が、修学旅行で来館されていた中学生の生徒によって壊されたため、復旧までの特別展として作られた新作だそう。暗闇に浮かび上がるガラスの破片のようなものが無秩序の美しさをもたらしている。
 一緒に鑑賞していた男の子は、壁に浮かび上がる光にびっくりしたようで、壁の光に手をかざして遊んでいた。

【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。_1_6
作品名:エアリアル、作者名:二コラ・ダロ(フランス)
 最初見た時は「お化け!?」とびっくりした作品。天井からつるされたシルクのパラシュートが、空気圧で動くロープにつるされて軽快にダンス♪
 作品名になっている「エアリアル」は、シェイクスピアの戯曲『テンペスト』に登場する変貌自在な空気の精。「エアリアル」は、地域の民具を使ったドラムセクションとともに愉快に踊っているように見える。
 こどもからお年寄りまで、近くの椅子に座ってゆっくり鑑賞を楽しんでいました。

魅力的な作品の数々

 遠くから見ると、天井から黒い糸がつるされているように見える「Force」(作者名:名和晃平)という作品は、近づいて見ると衝撃を受ける。黒いシリコーンオイルの液体が多数の糸状になって、天井から床に向かって常時落下されている。
 シリコーンオイルは、重力に従って流れ続け、床に黒い池を形成している。個体なのか液体なのか曖昧になる、鑑賞者に不思議な感覚をもたらす作品です。

越後妻有にはまだまだ自然と一体化したアート作品が。大自然とアートを楽しんで。

【芸術の秋@新潟県】世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で盛り上がる、越後妻有へ。_1_7
頭上に張り巡らされたロープには、紙切れや木片などの「ゴミ」が下げられ、自然、家族、愛などを巡る様々な会話が貼り付けられている。それぞれの会話をじっくり読み取ってみては? 作品名:16本のロープ、作者名:イリヤ&エミリア・カバコフ(旧ソビエト連邦)
 大地の芸術祭では、約760平方キロメートルの広大なエリアに、自然を大きく活用した野外彫刻作品や、廃校や空き家、トンネルを丸ごと活用した作品が点在。開催地域は十日町、川西、中里、松代、津南、松之山の6つのエリアで構成されている。
私がレポートした「越後妻有里山現代美術館 MonET」のある十日町市には、新潟駅から手配されているバスを使って訪れました。

 美術館の他、様々なアート作品を楽しみたい方は、半日で3か所を起点に運行するガイドなしのバスツアーや、昼食付のガイドありのバスツアーなどを使って、里山とアートをお得に楽しむのがおすすめ。
 ホームページのモデルコースを参考に、越後妻有の大自然とアートを楽しむプランを立ててみては?

No.087 めえの新着記事

What's New大学生エディターズ新着記事

Rankingランキング

Magazine試し読み

Instagramインスタグラム

フォローしてね!
non-no Web会員になりませんか?
限定プレゼント応募やオススメ情報をいち早くGET!
登録はこちら♪