映画『花まんま』出演【鈴木亮平】今守りたいものは「日本の美しい自然と歴史的建造物」　

【ノンノインタビュー】鈴木亮平

役を通して、人の温かみや人情深さを表現したかった

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——作品ごとに徹底して役と向き合う鈴木亮平さんが映画『花まんま』で演じたのは、大阪の下町で妹を育て守り続けてきた俊樹。

「僕自身も関西の兵庫で生まれ育ったので、俊樹は当時の自分がそのまま大阪で成長した姿だと考えて、自然体で演じようと思いました。関西人が持つ温かみや距離の近さ、照れ屋ゆえに本音を笑いに変えてしまうけど、時には相手を思って涙があふれてしまうような人情深さが表現できたらなと。そんな俊樹は関西版の＂寅さん＂なのかもしれないと、最近思い始めているところです」

——有村架純さん演じる妹・フミ子との、軽口をたたき合いながらもどこか距離がある独特の空気感は本当のきょうだいのよう。

「意識していたのは、＂思春期の頃のフミ子には戻ってほしくない＂という感覚。僕にも妹がいるのですが、ある日突然にらまれたり怒られたりするようになって、これが思春期か、と。＂兄貴の俺のほうが偉いねんぞ！＂なんて虚勢を張ってはみるものの、嫌われたくなくて様子をうかがう感じは僕の中でリアルな兄と妹の関係性。あんまり話すと、妹に怒られそうですけど（笑）」

Profile & Information

●すずき　りょうへい

1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。最近の主演作にドラマ『下剋上球児』、映画『シティーハンター』ほか多数。『世界遺産』（TBS系）のナビゲーターを務める。劇場版『TOKYO MER～走る緊急救命室～南海ミッション』が8月1日（金）より公開。

映画『花まんま』

亡くなった父との約束を胸に、妹・フミ子（有村架純）の親代わりとなって働いてきた俊樹（鈴木亮平）。フミ子の結婚が決まり、肩の荷が下りるはずだったが、フミ子のある秘密がよみがえり……。●4月25日（金）より全国公開

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2025年6月号掲載

Staff Credit

撮影／つぼいひろこ　ヘア&メイク／Kaco（ADDICT_CASE）　スタイリスト／丸山晃　取材・原文／吉川由希子　web構成／轟木愛美　web編成／ビーワークス