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2021.11.12
なにわの熟年夫婦コンビ"丈橋"が語る12年の絆とデビューへの思い
関西ジャニーズJr.のグループとして2018年に結成されて以来、大活躍のなにわ男子が11月12日ついにCDデビュー! 10年以上にわたるJr.時代を共にした最強コンビが、今に至るまでの思いを語り合う。交わす言葉の端々ににじむ唯一無二の信頼関係。二人が叶えた夢の大きさに、胸が熱くなる!
3年前の初主演舞台の期間が丈くんとの絆をさらに強くしてくれた
大橋
大橋との初主演舞台は、俺らにもファンの方にとっても大きな喜びだった
藤原
決して平坦ではなかった“なにわ男子”までの道のり
藤原 この取材の1か月前にCDデビューが発表されたんですけど、こうしてノンノさんのインタビューを受けてると“俺らついにデビューするんやな”って、さらに実感がわいてくる!
大橋 しかも取材日当日は、ファンクラブの募集が始まった日やから!
藤原 それに、ジャニーズネットのアーティスト欄に、なにわ男子の写真が載った日でもあるからね。
大橋 たくさんの先輩方に続いて、“なにわ男子”の名前と写真が載ってんねん。うれしかったなぁ。
藤原 一歩一歩“デビューする”ってことをかみしめてる毎日。
大橋 ファンクラブは、俺たちもファンの方と同じ方法で入会しようとしてるんやけど、なかなかつながらんくて……。
藤原 でもそのくらいたくさんの人がアクセスしてくれてると思うと、すごくうれしい。
大橋 Jr.になったばかりの頃は、こんな未来想像してへんかったし。
藤原 ほんまそれな。俺がオーディションを受けた2004年2月は小2の時。こんな未来想像ついてないのはもちろん、 そこからまさか17年以上、Jr.として活動するとは思ってもなかった。デビューした人の中でも最長記録のJr.期間らしい。
大橋 CDデビューが発表されたライブの最後のあいさつでは「長かった」って言うてたよね。
藤原 うん。あの時はそう言ったんやけど、今こうして思い返すと短かったような気もする。だってさ、小・中・高と学生生活を振り返る時って“あっという間やった”って思うやん。俺にとってJr.として過ごした日々はそれと同じ感覚なのかもしれない。
大橋 そう考えるとすごいなぁ。丈くんがJr.になって5年後の2009年、俺は小6で事務所に入所した。
藤原 俺が中2の時か。
大橋 その頃って、丈くんは“CDデビューしたい”って思ってた?
藤原 いっさいなかった。それよりも“ステージでもっと前に行きたい”とか“マイクを持ってパフォーマンスできる機会を増やしたい”ってことに必死。
大橋 俺もまったく一緒。初めてマイク持てた曲も覚えてる。
藤原 あ〜俺は覚えてないなぁ。大橋は何の曲やったん?
大橋 多分Hey! Say! 7さんの『GET!!』やったと思う。
藤原 あ、俺も一緒に踊ったやつ?
大橋 そうそう。俺が中2くらいから、丈くんと同じくくりで踊るようになってんな。初めてマイクを持って歌えたのが、Jr.になって3年目くらい。それが早いか遅いかは分からんけど。
藤原 もっと早い人もおるし、もっと遅い人もおるやろうしな。ただ、なにわ男子の中でいうと俺らは遅いほう。他の5人はJr.に入ってすぐ1列目でマイク持ってたと思うし。
大橋 みんな後輩やけど、“飛び級”のような存在。俺ら、関西ジャニーズJr.のコンサートで(西畑)大吾のバックについて踊ったこともあるし。
藤原 他の4人のバックにもついたことあると思うで。
大橋 うん。でも、それが悔しいとかイヤとかは思わへんかってんな。複雑ではあるけど、そこまで負の感情ではなくて。
藤原 ただ、その立ち位置が難しいのは事実。Jr.は先輩グループのバックで踊るイメージがあるなかで、“Jr.のバックにつく俺らってジャニーズJr.の中のさらにJr.……?”みたいな。
大橋 そうやんなぁ。
藤原 でもステージには出たいから、ダンスを練習して。その結果、いろんな曲にバックとしては出られるって状況。
大橋 アクロバットも練習したよな。
藤原 できたほうが、出られる曲も増えるから。ただアクロバットを練習しすぎると、だんだん“踊る”っていうよりも、 “アクロバットをしてそのままはける”みたいなことになったりもして……。
大橋 玄人的なポジションになっていってる感覚。最終的には、アクロバットを練習する回数が減っていったりもした。
藤原 “もっと前に行きたい”気持ちはあるだけに、頑張り方のバランスが難しかった。
大橋 さまよい時期やったな。
藤原 さまよいながらも目の前のことを頑張っていってたなかで、大きな転機になったのは2018年やな。
大橋 あの年はほんまに濃かった。
藤原 まず2月に俺ら二人で主演舞台『リューン〜風の魔法と滅びの剣〜』をやることになったんよね。
大橋 それまで関西ジャニーズJr.の舞台には出てたけど、長いセリフをもらったことはなかったやん。
藤原 そんな二人が自分たち以外ジャニーズの人が出てへん舞台で、いきなり座長。でも、戸惑ってる場合やなかった。
大橋 ガムシャラやった。ただ、二人になると“こんな量のセリフ、覚えられる?”って不安をこぼしてたよな。稽古中も公演中も毎日、一緒にごはん食べてたし。あの期間で、またさらに丈くんとの絆は強くなった。
藤原 2017年の末から東京で稽古が始まってクリスマスも一緒(笑)。
大橋 「なんでお前とやねん」って言いながらケーキ食べた(笑)。
藤原 お前、あれ覚えてる? 高架下にサックス吹く人がおったの。
大橋 おった! ケースにお金入れたらクリスマスソングを吹いてくれる人な。
藤原 俺らの前におったカップルがお金入れて吹いてもらったんやけど……。
大橋 全部単音で、メロディ奏でてくれん(笑)。それもいい思い出やな。
藤原 “リューン”は、俺らのファンの方にとってもうれしかった出来事やと思っていて。それを実感したのが、舞台のパンフレット。公演終了後、スタッフさんに“パンフレットでこんなに売り上げたことはない”って言われたんです。来場したお客さんがほぼ買ってくれてたらしくて。俺らが大きく載ってるパンフレットは初めてやし、ファンの人も喜んでくれてたんやろうなって思いました。
2021年1月号で掲げていた目標のノンノ表紙をわずか2か月で実現。西畑さんが考えた“#なにわかんさいAぇノンノ”もバズりました!
二人の運命を大きく変えた突然の知らせ
大橋 そして2018年の10月に、なにわ男子が結成されたんよね。
藤原 マネージャーから、メンバーに一斉メールが来て知ってビックリ。
大橋 急すぎて“え、何これ?”が正直な感想。丈くんと大吾以外は年下で、あんまり話したことがなかったから戸惑った。
藤原 みんなが同じ気持ちやったと思う。むしろ、年下組がどう思ってんのか聞くのも怖かったし。
大橋 聞けへんかった。俺たちは今までの経験から“グループに入れるとしたらこれが最後”って気持ちがあったけど。
藤原 うん。でも他の5人はずっと1列目や2列目におった子たち。3列目、4列目で、1列目に立ちたくてやってきた俺と大橋からしたら、その子たちと同じグループになるってことは、チャンスでもある。でも逆に、1列目におった人の視点から見たら、“俺らと一緒になるって、 どう思ってんねやろ”って……。ちょっとした恐怖心はあったかな。
大橋 しかもそれが先輩なわけやから、楽屋とかいづらかったんやないかな。まぁ、今や一番年下の長尾(謙杜)やみっちー(道枝駿佑)が俺らをいじってくるまでになったけど(笑)。
藤原 ほんまやで(笑)。今さっきも別の取材をしてるみっちーから、“これ、どうっすか?”って衣装着た写真が送られてきた。
大橋 可愛いよなー。俺は年上組とはいえ、年下の子たちとの接し方を気にしてはなかってん。でも丈くんは最年長やし、考えることも多かったんちゃう?
藤原 普通にしゃべることは大事にしてたかも。っていうのも、結成後にジャニーズWESTの濵ちゃん(濵田崇裕)に話を聞いてもらったんよ。濵ちゃんと最年少の小瀧(望)も8歳離れてるから。濵ちゃんは小瀧と曲をやることになった時“もっともっと”って引っ張りすぎて、関係の進展が止まってしまったんやて。年下からすると引っ張られすぎるのも気を使ってしまうから、横並びで一緒に歩くほうがいいってアドバイスをくれた。
なにわ男子として新たに見た景色
藤原 今まで“1列目に行きたい”と思っていた俺が初めて“CDデビューを目指したい”と思ったのが、なにわ男子結成後、10月〜11月にやった『関西ジャニーズJr. LIVE 2018 Fall in LOVE 〜秋に関ジュに恋しちゃいなよ〜』。自分たちの衣装を初めて作ってもらったんよね。
大橋 そうそう。しかも2着も! 赤の衣装とメンバーカラーに分かれた衣装で、 どっちもめちゃくちゃ豪華。
藤原 Jr.は基本的に先輩の衣装のお下がり。靴も白か黒のスニーカーやったのが、衣装に合わせた黒のブーツ! あれはめちゃくちゃうれしかった。
大橋 グループへの期待の大きさも感じて、“ほんまになにわ男子としてやっていくんや”って覚悟した瞬間やったと思う。
藤原 さらに、その年の大みそかのジャニーズカウントダウンライブにもなにわ男子として出演させていただいたり、仕事面ではかなり順調。でも、7人の温度感はすぐに同じにはならんかった。
大橋 『関西ジャニーズJr. X’mas Party!! 2018』公演中の12月、丈くんがメンバーに怒ったこともあったよな。
藤原 後輩のみっちー、(高橋)恭平、長尾と俺らとの間に、グループでやっていく気持ちの温度差を感じたんよ。歴の長い俺らは、せっかくつかんだチャンスに必死で。
大橋 年下組も頑張ってたんやけどな。
藤原 その気持ちも分かる。でも、“頑張ってるけど……”って思ってる時点で、まだまだいけるやろって。長いJr.歴の中で、たくさんの人の成功と挫折を見てきた。頑張ってるのは自分だけじゃない、このくらいで満足しちゃいけないって思いがあった。もっと自分たちの可能性を広げていくためにも、今は嫌われたくないとか考えずに、厳しく言わなあかんタイミングやって思った。
大橋 その温度に差がなくなったのはいつくらいやろうね。
藤原 2019年の『ジャニーズJr. 8・8祭り ~東京ドームから始まる~』は、みんな思い出深いんちゃうかな。
大橋 Snow ManとSixTONESのCDデビューが発表されたライブ。
藤原 あの日までは、春にコンサートをやったり、それぞれいろんな仕事もしていて、“よっしゃ、このままデビューまで突っ走れるんちゃうか?”って思いもあった。むしろ“突っ走ってやろう!”と思ってた。そんななかでSnow ManとSixTONESのデビューが発表された時は、ちょっとだけブレーキがかかるような感覚で。でも同時に“次は俺らや!”って気持ちも芽生えた。
大橋 俺、スノストのデビューが発表されたMCの時、寝ててんなぁ……。MCの時間が少し長めにとられてたから、休憩してて。目が覚めたら、みんなの士気が高まってた(笑)。ただ、「次は俺らやな」って裏でみんなで言い合ってから、MC後、スノストの次に歌った『ダイヤモンドスマイル』は印象深い。会場にいた俺らのファンの方も“次はなにわ男子や”って思って声援をくれてたと思うし、全員の熱量が同じになった瞬間やったね。
藤原 うん。たくさんの支えがあって、その“次は俺らやな”が実現したのが、今年の7月28日。
大橋 まさかライブのMCでサプライズで発表されるとは思ってもなかった。
藤原 “本当に知らんかった?”って聞かれるけど、ほんまに知らんかった。
大橋 思い返せばスタッフさんも記者さんも多かったけど。7月28日の語呂合わせで“なにわの日”でもあったから、“新しい仕事か何か?”って想像しつつも、それが“CDデビュー”には結びつかず。
藤原 今、デビューが決まって安堵感はあるけど、これがゴールではないから。
大橋 デビューした後もずーっと大事やし、気合い入れていかんとね。
結成から3年。丈橋にとっての”なにわ男子”
大橋 俺にとってのなにわ男子は、思い描く夢の一つ。ジャニーズに入ってから俺の夢は、デビューしてみんなを幸せにすることだった。その大前提となるデビューが今、実現した。これからなにわ男子として、みんなを幸せにする夢をどんどん叶えていきたい。
藤原 ”家族”みたいなたとえはよくあるけど、ちょっと違う気がして。家族が作った料理を食べて”おいしい! でも、俺はもっとうまく作ったんねん”とは、なかなか思わない。一番しっくりくるのは”戦友”かな。メンバーの仕事が決まると、もちろんうれしいけど”俺も!”って闘志がみなぎるから。切磋琢磨できる戦友のような存在が、俺にとってのなにわ男子やなって思う。
大橋 うん。それってすごくええ関係性やと思う。俺と丈くんの”丈橋コンビ”も、Jr.時代を経て、これからはデビュー組として続いていくんやな。
藤原 今までも十分長いけど、これからもっと長いつき合いになるんやもんな。
大橋 30年以上一緒におることにもなっていくわけやろ。ほんまに熟年夫婦になるよな。熟されすぎてどうなるん?
藤原 燻製夫婦? 匂いをかもし出す。
大橋 くさっ!
藤原 あの匂いが好きな人もおるから。
大橋 そうやけど、燻製夫婦はイヤやな。でも今までもこれからも、きっと丈くんは俺にとって”隣にいてくれる人、そばにいてくれる人”やと思う。
藤原 それは俺もまったく同じ。これからも心のキャッチボールをしていける関係でいたいって思う。大橋からのボールは予想外なところに飛ぶけどな(笑)。
大橋 でも、丈くんはしっかりと受け止めてくれるからすごいよ。そしてキャッチボールがヘタな俺には、素手でも取りやすいボールを投げてくれる。さすが!
Jr.時代を支えてくれた大切な”なにふぁむ”へ
藤原 デビューして俺らの曲をCDとして届けられることで、やっとなにふぁむ(なにわ男子のファンの総称)に一つ恩返しができるな、と。今までいただいていた愛をもっと恩返ししていきたいし、想像できなかった景色を一緒に見ていきたい。だからずっとついてきてください!
大橋 なにわ男子として歩いてこられたのは、ファンの皆さんが手を差し伸べてくれたからこそ。丈くんも言ったようにCDデビューはその恩返しの一つ。CDだけやなく、皆さんがもっと笑顔になるようなことをいっぱい届けていきたい。皆さんがここまで連れてきてくれた分、これからは俺らがみんなを引っ張っていきたいです。……でもやっぱり、なにふぁむとは隣同士で歩んでいけるといいな。 これからも楽しみましょう!
これからも心のキャッチボールを続けていける関係でいたい
藤原
これからずっと一緒におったらほんまの熟年夫婦になるよな
大橋
ノンノ1月号の特別版表紙に、
なにわ男子が登場!
11月号の"みちなが"、12月号の"丈橋"とコンビでの登場が続いたなにわ男子が、次号で全員集合&特別版の表紙を飾る! インタビューでは丈橋へのアンサートークも!? お楽しみに♡
Profile
●おおはし かずや 1997年8月9日生まれ。なにわ男子のリーダー。元気いっぱいユーモアたっぷりな性格で親しまれる一方で、ライブではハイトーンボイスの歌声や力強いダンスで魅了。『クイズ!THE違和感』(TBS系)に、藤原さん&大西流星さんとともにレギュラー出演中。バーチャルアイドル・苺谷星空の声も担当している。
Profile
●ふじわら じょういちろう 1996年2月8日生まれ。ボケもツッコミも完璧な、なにわ男子の頼れる最年長。野球好きで、オリックス・バファローズの大ファン。大橋さん、高橋恭平さんとAぇ! groupの3人と週替わりでラジオ『関西ジャニーズJr.のバリバリサウンド』に出演中。バーチャルアイドル・海堂飛鳥の声も担当。
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