いろんなことに挑戦意欲のある姿勢が見えるとうれしいです
サントリーは、12月にビジネス・財務・デジタル&テクノロジー・生産研究と部門ごとにESの受け付けを開始し、書類選考、面接を複数回やった上で、翌年の6月頃までに順次内々定を出しています。個人個人と話をしたいと思っているので、グループディスカッションはやっていないですね。コロナ禍で変わった点は、オンラインでのセミナーや面接が加わり、より多くの方と接点を持てるようになったことだと思います。
面接で見るポイントは、特に変わってません。評価するというより、面接はお互いのコミュニケーションだと思っているので、学生さんの素が見えるとうれしいです。その上で、自分の軸や芯をしっかり持ち、前向きに最後までやり遂げる力を持っていることが伝わる方はいいなと感じます。また、私たちが大切にしている「やってみなはれ」(創業者・鳥井信治郎氏の言葉)という価値観があるのですが、好奇心旺盛に、いろんなことに挑戦しようという心意気のある方を変わらずずっと求めています。
また、面接で自社製品について語っていただくことは、純粋にとてもうれしいです。ですが、面接時はあくまで学生さん自身の人柄にフォーカスしているので、製品についてお話しいただくことが評価に直結するかというとそうではありません。面接に正解はないと思うので、普段の自分を出せるように話してほしいと思います。
面接は学生の皆さんも緊張すると思いますが、企業側も実は緊張しています(笑)。誰もが緊張する面接の場で、伝えたいことを伝えられるように準備していただくことももちろん大事だと思いますが、大学の先生や先輩と話す時のように、質問をしっかりと受け止めた上で、それに対するご自身の考えを述べてもらえたら。“会話を楽しもう”という意識をぜひ持っていてほしいです。
たくさんの人の価値観に触れてコミュ力を磨くのも一つの手
私が就活をしていた時は、とにかくいろんな会社の方に会ってお話を聞いていました。その行動力が、面接でのコミュニケーションにもプラスに働いたのではないかと思っています。社員の本音を学生目線でいろいろ聞ける就活期間は、いい経験だと思います。私もその過程でサントリーの社員が楽しく働いている姿を目の当たりにし、目標が定まりました。コロナ禍で対面は難しいかもしれませんが、オンラインでもいいですし、会社のホームページに働いている人の写真や声が掲載されているところもあるはずなので、ぜひたくさんの価値観に触れてみてください。サントリーも採用HPで各部門で働く人の様子を掲載しているのでチェックしてほしいです。
いろんな価値観に触れることやコミュニケーション力をつけることなど、自分のアップデートは、働いてからも大事だと実感しています。私も採用担当者として、セミナーで会社の説明をする機会が多いので、資料作りやプレゼン能力を学んでいる最中です。人に分かりやすく、おもしろく伝えることってすごく難しいですよね。学生さんが何を知りたがっているのか、常にアンテナを張っている状態です。採用側も試行錯誤しながら、皆さんと出会うのを楽しみにしているので、どうかかしこまりすぎず、就活に励んでください。