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【就活2024】内定者に聞いた、就活でつらかったことランキング1位は?

大学2・3年生からなんとなく意識し始める就活。でも正直、何から始めたらいいのか分からないという人も多いはず。そこでノンノが総力をあげて、内定獲得のヒントを大調査!

先輩たちの失敗から学べ! 23卒 タラレバ娘たちの就活振り返り座談会

あの時もし〇〇していたら、××していれば……。「就活で一番大変だったことランキング」をお題に、23卒内定者たちが己の「就活」を語り尽くす!

就活2024就活で一番大変だったことランキング

参加メンバー

ヘルス業界

川口さん(仮名)

大学3年の秋から就活開始。大企業を目指していたが"自分で何かをしたい"という気持ちが強くなり方向転換。最終的に、スタートアップ企業から’22年2月に内定獲得。

製薬業界

橋本さん(仮名)

就活を始めた大学3年の夏は、不動産、IT、流通、メーカーなど幅広い業界にエントリー。最終的に3社に内定をもらうが、自分の生活に身近な医薬・化粧品の会社を選ぶ。

金融業界

村田さん(仮名)

就活開始時期は、大学3年の2月。美容業界を志望していたが、"丸の内OLになりたい"と決意。休みが取りやすく、働きやすそうな会社を志望。’22年6月に内定をGET。

エンタメ業界

井上さん(仮名)

就活開始時期は、大学3年3月1日とスロースターター。エンタメ業界に絞って、インターンも選考も受け続ける。テレビ制作会社の内定を獲得した時点で就活を終了。

 自己分析

――就活は自己分析から始める人がほとんど。自分を知る……簡単そうで実は難しいとの声多数!

橋本 私は、人生のターニングポイントみたいな印象深かった出来事を幼少期からノートに書き出したよ。人生グラフも書いてみた。だけど、「なんでこう思ったんだろう?」とすべてのことに一貫性を持たせることが大変だった(笑)。

村田 私の場合は時間がなかったから、ひたすらいろんな企業のESを書きまくり! 書類通過したESを参考に、自己分析を深めていった感じ。

川口 なるほど。前田裕二さんの著書『メモの魔力』もおすすめ! 自己分析に役立つ問いが1000個ぐらい載っていて、私の周りは使ってる人が多かったよ。でも、自己分析をしたのはいいけど、自分にとっての長所と短所が、周りから見たら違っていて、そのすり合わせに苦労したことも。物事をはっきり言うところが短所と思っていたけど、友達からは「はっきり言ってくれることはありがたい」って言われて、混乱(笑)。

井上 私も長所と短所が難しかったな。ポジティブ思考だから、短所をあまり考えたことがなくて(笑)。やっと見つけて、長所と短所のセットで言うことを覚えてたら、面接では短所だけしか聞かれず! 全然うまく話せなかった。

川口 そのパターンけっこうあるよね。私は"短所は長所戦法"で乗り切った。「自分にとっては足りないところだと思うけど周りはこう言ってくれてます」って。

 メンタルの維持

――就活中に心が折れる人も多い。みんなはどうやって自分のペースを保ってた?

橋本 同じ業界志望の人は避けてたけど、それ以外の友達とはよく話してたかも。就活であったイヤなことをグチったり、SPIの勉強をZoomをつなぎながらやったり

川口 それ、いいなぁ。私は周りにベンチャー志望がいなくて、大企業を目指している人と話すと気持ちが揺れてしまったことも……。自分の軸がぶれないよう、なるべく就活生とは話さず、社会人の方との会話に集中するようにしてた。それでもやっぱり周りの状況が気になって、気分転換がてら飲み会を開いたことはあったな。あと、ごほうびにアイスを買う楽しみを作ったり(笑)。

井上 エンタメ業界が志望だったから、就活中でもバラエティは全部録画して見たり、アミューズメントパークに遊びに行って、気分転換してた(笑)。あと、就活を始めるのが遅かったから、周りはすでに内定をもらっている人が多くて。友達をごはんに誘っては「成功した知識を私にちょうだい!」と逆に話を聞きまくったよ。

村田 すご〜い。私は、早めに就活が終わった人が遊んでいる写真をSNSで見るのがイヤで、目に入らないように設定した(笑)。友達関係は、同じような就活状況の子とたまに話すくらい。息抜きは、推しがいたので、その推しがテレビに出てるのを見たり、ライブに行ったり。あとツアーが始まると分かってたので、「絶対それまでに終わらせる!」という意気込みで自分と闘ってたよ。

 ガクチカ

――コロナ禍で、サークル、アルバイト、海外留学など、ガクチカに使えそうな活動を制限され、「書くことがない」と焦る人が多かった傾向も。

井上 ガクチカは、けっこう苦労したな〜。話せる経験は多いほうだったけど、「自分はこれやりました」と結果をアピールすることを意識しすぎた時期があった。そうしたら先輩から、「経験から学んだことを、企業のためにどう生かせるか話したほうがいい」とアドバイスされてハッとした。もっと早く気づきたかった(笑)。

村田 本当だね(笑)。私は大学2年生まで何もしてなくて、3年生は学園祭の実行委員をやったので、その生活のギャップで感じたことや自分が成長したことを書いたよ。

川口 ベンチャー企業は、面接に1時間もかける会社があって、そこでガクチカをすごく深掘りされた! たとえば、大会で準優勝したエピソードを話した時に"努力したこと"までは準備してたけど、「なんで2位だったの?」って聞かれて。"そんなの分かんない!"と思いながら、適当になんとか乗り切ったことがある(笑)。

橋本 私はゼミのプレゼン大会で優勝したエピソードを話してたんだけど、受ける企業の社風に合わせて切り口を変えてた。班のリーダーで、ゼミ全体では副リーダーみたいなポジションだったから、リーダー像を求められる会社だったらリーダーとしてやったことを話して、協調性を大事にする会社だったら、サポートしたことを話す。エピソードは同じだけど、場面ごとでいろんな役割と工夫をしてたから、それがよかったのかも。

就活2024選考でグループディスカッションはありましたか?

選考でオンラインと対面の併用が進むなか、大人数が集まるグループディスカッションは、感染の懸念や接続トラブルなどから、避ける傾向にあるよう。

 対面の面接対策

 オンラインの面接対策

――コロナ禍の就活で一番変化したのが面接。対面とオンライン、それぞれどう対策してた?

橋本 オンライン面接でカンニングメモは必須(笑)

井上 みんな絶対やってるよね。カメラの回りにキーワードだけ書いた小さい付箋を貼ってたよ!

川口 私はカメラ近くのパソコン画面に要点だけ箇条書きにしたメモを表示してた。見てるのがバレないように、事前に画面収録をして不自然に見えないか確認したり、Zoomで友達と面接練習をやった時にチェックしてもらったりしてたよ。

村田 メモがあるとつい見ちゃう。目線大事!

川口 あと、やっぱり明るいほうが印象がよくなる気がしたから、ライトも用意したし、メイクも会社によって、濃いめにしたり、優しい印象になるようにリップの色を替えたりしてた

橋本 本当に明るさは重要! 私は部屋のカーテンが遮光じゃないから、逆光で画面が真っ暗になってたんだ。だから、窓に布団カバーをかけて明るさを調節してたよ。あとパソコンのカメラが下部についているせいで、映る顔の角度がヤバすぎたから、ウェブカメラを新しく取りつけた!

村田 私も、途中で少し上目線の盛れる角度がいいことに気づいて。箱を重ねた上にパソコンを置いて高さを調整してた。めっちゃアナログ(笑)。

井上 みんなエラすぎ! 服装は、上はきっちりしているシャツとか着てたけど、リラックスして臨めるようにしたくて、下はゆるめのボトムをはいてた。バレなくて本当によかったよ(笑)。

橋本 選考が進むにつれて対面面接になる企業も多かったよね。オンライン面接ではメモでカンニングすることもできたけど、対面の時はめっちゃ不安で……。直前までメモを見直しまくった。

村田 対面になると一気に緊張が増したよね。最初の対面は覚えてきた内容も飛んじゃってたな。案の定、結果はお祈りメールばかり……。

井上 私は対面のほうが合ってると思ったよ。対面だと、話が盛り上がったなという実感があるけど、リモートだとあまり感じられないし、時間配分ができてなくてあっという間に終わったり。あ、でもリモートに慣れすぎて、何分前に会社に行ったらいいのか迷ったな。あと、面接対策ではないけど、会社に行くことで、自宅との距離感も把握できて、“こんなに乗り換えするんだ”“けっこう駅から遠いな”と通勤した時のイメージもわいて、企業を選別する要素の一つになった

川口 私の場合、ほとんどリモートだったから、リクルート用のバッグはあまり出番なし(笑)。私服でも使える黒いバッグを買えばよかった!

橋本 スーツも、スカートかパンツ、どっちかだけでもいいのかも。私はどっちも買ったけど……。

 スケジュール管理

――オンラインでの説明会やインターン、面接も多いため、スケジュールを詰め込んで、体力的にキツくなった学生も多かったみたい。

橋本 まったく同じタイプ(笑)。説明会を時間の許す限り詰め込みまくってたら、何の会社だったのかまったく覚えてないこともよくあった。途中からカメラをオフにしてBGM化してたことも。面接はさすがに緊張するから1日2社に絞ったけど。

井上 分かるー、いける気がしちゃうんだよね。だけど、途中から面接と説明会を同じ日にしちゃダメだなって気づいて。人の話に感化されやすいタイプというのもあるけど、説明会で聞いた話に引っ張られちゃって、準備したはずの面接に集中できず、うまくいかないことがあった。

川口 私は、別々の企業の面談と面接の日を一緒にしちゃうとダメだった。面談でお話しした社員がすごく魅力的に思えてしまって、あとに面接をする企業の時に自分のモチベーションを上げられなくて。気持ちも揺れるので、面接がある時は、その予定以外は入れないようにしてた

村田 始めるのが遅かった私は、気づいたらインターン募集が終わってたことがあったよ。面接のダブルブッキングもしたことがあって、余裕を持ってスケジュールを組めばよかったな……。

就活2024でつらいことはスケジュール管理

 インターン

――左のグラフのように経験なしの人もけっこういるけど、人気企業は激戦のインターン。

川口 夏は誰が受かってるの?ってくらい落ちる。

橋本 早期選考に関わるガチのインターン募集は、受かったら奇跡。私も数十社出して、IT系の1社に受かったくらい。「夏は、落ち慣れとES練習だよ」って先輩から言われてた。

井上 そうなんだ。私は、就活を始めるのが遅かったから全然行かなかったけど、先着順でインターンをやっているテレビ制作会社に応募して、その1社だけ1日体験みたいなものを経験したよ。

村田 私も、冬の先着順のオンラインは参加できた。でも、グループワークでひと波乱……。押しが強くて自分の意見を曲げない人がいたり、発言しようと思ってもタイミングがカブったり。あの時はなんの手ごたえも感じられなかった。

井上 うわぁ、最悪。私のグループワークでは課題と全然関係ない提案をする人がいた。仕方なくそれも書いて提出したら、案の定「これはいらない」と言われ、完全に巻き込まれ事故(笑)

橋本 やる気のない人もいたよ。"なんで来た?"と思ったら次の日からいなかった……。

井上 あ、あと、グループワークでやっかいな人がいる時に、面接官が来たタイミングですかさず、「これはこうだと思いますよ、○○さん」と指摘してる人がいて、賢いな〜と思った。

橋本 グループワークは、協調性を大事にしている人たちの評価が高くて、誰かを否定するのはダメだと悟ったよ。だから、空気クラッシャーみたいな人がいたら、「私はこう思うんですけど、皆さんどう思いますか?」って提案型で意見を言うと賛同してくれる人が多くて、丸く収められた

川口 とがった意見を言う人には、とりあえず否定はせずに、「それもいいですけど、こっちもどうですか?」って、私はフォローしたりしてた。あと、しゃべらない人に話を振ったりして、自分なりにポイントを稼いでいたよ。

就活2024インターンをした経験した企業数は?

今は1DAYでも体験できるインターン。経験なしの人が多い一方で、10社以上経験した猛者が7.5%も。

就活2024でつらかったのはグループワーク

 OB・OG訪問

――OB・OG訪問はオンラインが主流だったよう。逆に、まったくしなかった人も。

橋本 大学のキャリアセンターに卒業生の名簿があったので、3〜4人に話を聞いたかな。

川口 私もアプリを使って10人ぐらいの人の話を聞いたよ。そのなかで、すごく気の合う方がいて、以来その方との面談のみだった。

橋本 アプリ系は私も登録したけど、女子大生との出会い目的でやっている人がいて危ないものもあるって聞いた! そこは気をつけないといけないけど、今はコロナ禍を理由に、オンラインでお願いできるから便利なツールではあるよね。

井上 OB・OG訪問は、やり方が分からなくて戸惑っていたら、就活が終わっちゃった(笑)。

村田 サークルの先輩には話を聞いたけど、就活スケジュールが密だったから、“後回しでいいや”って思っちゃって結局やらなかったな……。

川口 先輩と話をすることで、その企業のいい部分が見えたりするから、自分の価値観が合うのか確認ができたのは、すごくよかったと思ってる。

橋本 私も。面接で「○○さんとお話ししました」と話したら、企業側はいい反応だったから、OB・OG訪問をして損はないと思うよ!

2023年3月号掲載

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