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【 #四大陸選手権 2023の見どころ】島田高志郎、三浦佳生、佐藤駿、チャ・ジュンファン…注目選手紹介【フィギュアスケート男子】

四大陸選手権2023

四大陸選手権2023の見どころ

アフリカ、アジア、アメリカ、オセアニアの4つの大陸の選手が出場資格をもつ四大陸選手権。昨年はパンデミックの影響で開催地だった中国が辞退したことから、史上初のヨーロッパ開催となったこの大会。今年の舞台は、陸上競技の高地トレーニングで有名なアメリカのコロラド・スプリングス。

ここでは自身にとってチャンピオンシップ初タイトル獲得の期待が高まる日本代表の3選手と、前回金メダルで韓国男子に史上初の四大陸選手権優勝をもたらしたチャ・ジュンファン選手ら、各国の注目選手を紹介。



男子シングル日本代表はこの3人!

  • 四大陸選手権に出場フィギュアスケート男子・島田高志郎

    島田高志郎

  • NHK杯フィギュアに出場フィギュアスケート男子・三浦佳生

    三浦佳生

  • NHK杯フィギュアに出場フィギュアスケート男子・佐藤駿

    佐藤駿

島田高志郎

シニア4年目。苦節の時を乗り越え、今まさに美しい花を咲かさんとする島田選手。
その兆しはシーズン開幕当初から見られた。
まず初戦のロンバルディア杯でショート首位から総合2位と3シーズンぶりの国際大会表彰台に立つと、次戦の
ブロック大会ではショートで4回転ジャンプ2種類に挑戦。見事優勝を果たした。

さらにGPシリーズ2戦目のイギリス大会では、フリーの自己ベストを大きく更新し、GPシリーズ自身初のメダルまであと一歩の4位に。

そして12月。
シーズンの大一番、全日本選手権において、それは確実なものとなった。

凛と引き締まった表情でリンクに立ったショート。ジャジーなメロディにのせて音楽を全身で表現すれば、その姿に観客も自然と体を揺らし、会場のボルテージが上がっていく。冒頭の4回転サルコーでステップアウトしたものの、演技をしっかりまとめ上げ、2位に。
メダルへのプレッシャーがかかる中「自分はファイターだ」と勝負への渇望を纏い、決戦のフリーへ。一部ジャンプが乱れる場面もあったが、4回転トーループは音楽に溶け込むように美しく着氷。最後まで情熱の火を灯し、自分を解放するような演技で総合2位に。先シーズンの10位から一気にジャンプアップし、銀メダル。出場7回目にしてついに表彰台へと上り詰め、大きな一歩を踏み出した。
この結果、初となるISUチャンピオンシップとなる四大陸選手権に出場。
今シーズンはどんな大会でも
自分らしいスケートを貫き、「一番の強敵は自分」と己と向き合ってきた島田選手。培ってきたメソッドを大舞台でも発揮し、大輪の花を咲かせてくれることに期待したい。

島田高志郎のプロフィールをもっと見る

三浦佳生

昨シーズン全日本ジュニア選手権を制し、四大陸選手権では見事銅メダル。
今シーズン満を持してシニア本格参戦を果たした若手のホープ。

シニアでもその勢いはとどまるところを知らず、初の海外GPシリーズも疾風のごとく駆け上がり、連戦の疲れを微塵も感じさせない滑りで2戦連続2位に。一番乗りでGPファイナルへの進出を決めた。
GPファイナルショートは3位で折り返すも、各選手ノーミスの演技が続いたフリーでは、4回転ジャンプが惜しくも2回転に。フリー6位で
総合では5位と悔しさの残る結果となったが、リカバリーすべく体力的にきついラストのジャンプで4回転に挑戦し、最後まで決して攻めの姿勢を崩さない三浦選手らしい意地も見せた大会となった。

GPファイナル以降、靴の問題を抱えながら挑んだ全日本選手権では、ショートでジャンプにミスが続き、まさかの13位発進。スケーター仲間たちからの激励を受け、気持ちを切り替え臨んだフリー『美女と野獣』では、冒頭ジャンプのステップアウトが続くも、キレ味抜群の4回転サルコーを決めると勢いに乗り、畳み掛けるように次々とジャンプに成功。
魔法が解け、野獣から王子の姿に戻って以降は表情や煌びやかなスケーティングでも魅せ、試合を追うごとに評価されてきた表現力をのぞかせた。
フリーの結果は2位。ショート13位から驚異の追い上げを見せ、総合6位に入り、四大陸選手権、世界ジュニア選手権代表に選ばれた。

年明けには、表現に長けた世界的スケーターがそろうアイスショーに出演。さらにインハイで逆転優勝を果たし、向かうは2度目の四大陸選手権。前回はフリー前日に肉離れを起こすトラブルに見舞われながらも、決死の演技で3位に入った大会だ。
持ち前の豪快なジャンプに加え、演技構成点でも加速的に進化を続ける三浦選手。ここまで脇目もふらず猛然と駆け抜けてきた成果をこの大会にぶつけてくれることだろう。

三浦佳生のプロフィールをもっと見る


佐藤駿

昨シーズンは肩にケガを負い、痛みに耐えながら試合に挑んだ佐藤選手。昨年2月に手術を行ってからは地道にリハビリを続け、再びリンクで果敢に戦う日々を送っている。
GPシリーズでは1戦目のイギリス大会で3位となるも、2戦目のフィンランド大会では2位に入り、悲願のGPファイナル進出が決定。2019年ジュニアGPファイナルを制した思い出の地、トリノに再び舞い戻った。
世界のトップ選手6人がそろうGPファイナル。ショートでは4回転ルッツのミスが響き6位発進となったが、フリーでは修正し、4回転ルッツに見事成功。ノーミスの演技で
総合4位まで追い上げた。

全日本選手権では、
調子が上がらなかった4回転ルッツをショートでは回避するも、フリーでは挑戦。惜しくも転倒となったが、その後は冷静にジャンプを決めていき、フリーの結果は3位。総合4位と自身最高位で全日本選手権を終えた。

年が明けるとインカレに出場。直前練習で急遽入れることを決意したという4回転ルッツは、出来栄え点で4.60点という完璧な着氷。結果、181.28点という高得点をたたき出し、優勝を果たした。さらにワールドユニバーシティゲームズではISU非公認記録ながらショートで今シーズンの自己ベストを更新。先日開催されたばかりの国体のフリーでは4回転ルッツを含む3本の4回転を成功させ逆転優勝を飾るなど、四大陸選手権に向けて着実に調子を整えている。

今季フリーで巻き返すシーンが多い佐藤選手にとって、勝負のポイントはやはりショート。練習ではノーミスながら試合では苦戦を強いられており、国体では4回転ルッツをフリップに変更するなど調整を行っている。連戦が続いているが、この勢いのまま本番でも
練習通りの演技を見せることができれば、自ずと初のチャンピオンシップ表彰台が見えてくるはずだ。

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各国の注目選手

チャ・ジュンファン(韓国)

前回大会の覇者であり、国内選手権7連覇と絶賛記録更新中の21歳。
今季は2018-2019シーズンぶりにGPシリーズ2大会でメダル獲得。惜しくも2度目のGPファイナル出場は逃したが、高い加点のつく美しいジャンプとプログラムの完成度をもってその存在感をますます強めている。

昨年12月に行われた国内のランキング大会では、参考記録ながらついにショート100点を突破し、フリーでも自己ベストをマーク。1月の国内選手権でも同じく100点超えを記録するなど、
順調な仕上がりを見せており、2連覇への布石は十分。

オリンピックシーズンが終わり、新たな自分を見せるべく選んだ2つのプログラムは、どちらも迫力満点、エンターテインメント要素満載。
ショート「マイケル・ジャクソンメドレー」では、キレキレのダンスに加え、ムーンウォークを披露し、氷上のポップアイコンに。フリー「007」では凄腕スパイとして任務を遂行しながらも、人間らしさも兼ね備えた熱いジェームズ・ボンドを演じている。
見どころは長年跳び続けているルッツ+ループのコンビネーションジャンプに、プログラムのクライマックスを盛り上げるイナバウアー。さらに男子選手では珍しいレイバックスピンなど、ジュンファンのシグネチャームーブが盛り沢山。
そんな彼が思い描く『007』のストーリーは、「死なないボンド」。ケガに見舞われた平昌オリンピックの選考会、度重なる靴のトラブル……どんな試練にも立ち向かい、目の前のミッションに全力で取り組んできたディフェンディングチャンピオンが、再び表彰台の頂点を目指す。


チャ・ジュンファンのプロフィールをもっと見る

チャ・ジュンファンインタビュー

チャ・ジュンファン選手の一問一答


ボーヤン・ジン(中国)

ボーヤン・ジン(中国)

2018年四大陸選手権金メダリスト。自国でのオリンピック開催となった昨シーズンは、虫垂炎を薬で散らしながら大会に出場。プレッシャーがかかる中、団体戦、個人戦ともに精悍で美しく、かつ堂々とした演技で魅了した。今シーズンは虫垂炎の術後の痛みが取れず、GPシリーズを休養。ブライアン・オーサーコーチらのもと、名門クリケットクラブで練習を積んできた彼が、新しいプログラムを携え6度目の四大陸選手権で世界待望のカムバックを果たす。


▶ボーヤン・ジンのプロフィールをもっと見る

キーガン・メッシング(カナダ)

キーガン・メッシング(カナダ)

カナダチャンピオンで、今年31歳を迎えた大ベテラン。大きなカナダ国旗を背負って仲間を全力で応援する姿、キスアンドクライでのパフォーマンスと、いつもさまざまな魅力を見せてくれるキーガン・メッシング選手だが、今シーズンでの競技引退を表明しているため、四大陸選手権への出場は今回がラスト。ダイナミックなジャンプに加え、エッジを深く倒したディープエッジでの吸い付くようなスケーティング、氷に頬ずりをするようなハイドロブレーディングなど、長年磨いてきた技術の数々で会場をわかしてくれるだろう。

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