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映画&ドラマ&舞台
2026.05.31更新日:2026.06.01

映画『国宝』の影響もあり、今ノンノ世代でも注目度が高まっている歌舞伎。"見てみたいけど難しそう……"という初心者に向けて、徹底解説。今回は花形歌舞伎俳優3人に大接近!
non-noが全力プレゼン!
今推したい花形歌舞伎俳優
歌舞伎俳優のなかでも"花形"と呼ばれる若手は、容姿端麗で熱意あふれるプリンスが勢ぞろい。なかでも注目なのが市川染五郎さん、市川團子さん、尾上左近さんの男前御三家。まずは彼らに大接近!
※取材は2026年2月に実施しました

歌舞伎は堅いイメージを持たれがちですが、むしろとっても柔軟な演劇です
歌舞伎には、唯一無二のお客さまとの心の近さがあると思います
現実をデフォルメして表現する歌舞伎は感動もインパクトも桁違い!
市川染五郎さんインタビュー
市川染五郎さん

「マイケル・ジャクソンの映像を見て刺激をもらっています」
●いちかわ そめごろう 2005年3月27日生まれ。松本幸四郎の長男。屋号は高麗屋。2009年、松本金太郎を名乗り初舞台。2018年、八代目市川染五郎を襲名。古典の大役も勤める若きプリンス。
舞台では肉体から心をいったん離して、"役"という自分以外の人物になれる感覚があるんです。役の視点で生きていると精神的に負担になる場面もありますが、また自分視点に戻ると、演じている最中は楽で自らを解放できる自由な時間な気がします。
他の道があるかも……と思ったことはないですが、悩みはたくさんありました。一番に思い出すのは、2018年に市川染五郎を襲名した前後の時期。声変わりで思うように発声できず、もどかしさを感じていました。そうやって立ち止まりそうになった時は、とにかく"やってみる"。挑戦しなければ、自分は何ができないのか、逆にどんなことができるのかが見えてこないので、自分を客観視する第一段階として、まずチャレンジすることが大切だと思っています。
戦友。あと、ずっとしゃべってる人。
戦友。親戚のおもしろい人。
敬愛するマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』の予告編を繰り返し見ています。6月の公開日に向けてマイケルの過去の映像を改めて振り返っていて、刺激をもらっているところです。
"ぶっ飛べる"ところ。他の演劇では成立しないような要素も歌舞伎では表現することが可能だし、さまざまな引き出しがあるので、いくらでも発想の飛躍ができます。堅いイメージを持たれがちですが、むしろ僕はもっとも柔軟な演劇だと思っています。
祖父(松本白鸚)も父(松本幸四郎)も演じた大切なお役。どう生きればいいのかと葛藤する王子の心をきっちりと積み上げて演じたいと思います。ぜひご覧いただいて、またこれをきっかけに歌舞伎にも興味を持っていただけるととてもうれしいです。
尾上左近さんインタビュー
尾上左近さん

「趣味は読書。喫茶店で恋愛小説を読みふけるのがマイブーム」
●おのえ さこん 2006年1月20日生まれ。尾上松緑の長男。屋号は音羽屋。2014年、三代目尾上左近を名乗り初舞台。今年5月、歌舞伎座で尾上左近改め尾上辰之助襲名を控える注目のライジングスター。
"歌舞伎が好き"というより自分が生まれた紀尾井町の家(二代目尾上松緑が住んでいたことから、歌舞伎では紀尾井町=尾上松緑の家)と祖父の初代辰之助が好きという気持ちが強いです。また化粧をしている時間は楽しくて、顔を描くことにはこだわっているつもりです。舞台では自分ではない誰かになる瞬間、別人として生きる感覚があります。
小さい頃から緊張しいだったし、父も厳しかったので「やめてやろう」とずっと思っていました。今も自分は舞台人には向いていないと考えています。ただ昔と違うのは応援してくださるお客さま、お世話になっている方々、先輩、同輩の存在を明確に感じていること。そのおかげで今舞台に立てています。
自分のことを客観視することはいつも意識していて、短所は基本的に何も考えていないところです。
子どもの頃は静かで人形みたいな人だと思っていましたが、話してみると意外におもしろいです。曽祖父同士が兄弟なのですが、やはり血がつながっているんだなと思う瞬間がたまにありますね。
絵に描いたような好青年だと思います。素直でマメで見ていてまぶしい太陽のような人。その表の顔をいつかはがしてみたいとも思います(笑)。
喫茶店に入り、一日かけて1冊の本を読み切るというのに挑戦しています。恋愛小説が多いです。
オムライス。僕の人生のメインディッシュです。
「辰之助」は僕のヒーローでもある祖父が最初に名乗り、命をかけて守ってくれた大切な名前。それを襲名させていただくからには、今まで以上に努力を重ねて精進していかなければと思っています!
市川團子さんインタビュー
市川團子さん

「昔からずっとBTSさんのファン。疾走感のある曲がお気に入り」
●いちかわ だんこ 2004年1月16日生まれ。市川中車の長男。屋号は澤瀉屋。2012年、五代目市川團子を名乗り初舞台。祖父の市川猿翁が創り上げたスーパー歌舞伎でも主役を勤める若手のホープ。
台本を読み込んでいる期間が楽しいです。歌舞伎は前提としている世界がぶっ飛んでいるので、解釈もぶっ飛ぶことができます。お役の感情に対する理解が難航している時に、歌舞伎ならではの捉え方が見つかった時は、とてつもなくうれしいです。
ないです。初舞台に立たせていただいた時から、とにかく歌舞伎が大好き、祖父(二代目市川猿翁)が大好きという気持ちはずっと変わっていません。悔しいことがあったら、祖父の舞台映像を見たり、すさまじい稽古の様子が記録されている芸談などを読んだりして、気持ちを奮い立たせています。
戦友です。小学4年生で初共演して以来、何度も共演させていただいています。いつまでも同じ関係性のまま一緒に舞台を勤めていきたいです。
同じく戦友。今まで共演の機会があまりなかったのですが、これから一緒に切磋琢磨していきたいです。
物事はすべて白黒つけられるわけではないのに、0か100だけで捉えがちなところが。グラデーションで考えられるようになりたいと思っています。
以前からずっとBTSさんのファンで、最近再び『RUN』という曲がマイブーム! 疾走感のある曲が好きです。
歌舞伎は誇張、様式美の世界。リアルが"デフォルメ"されて表現されるので"真実を超える真実"が生まれます。だからこそ、インパクトも感動も段違いなんです。そこが歌舞伎の魅力だと思います!
僕は老若男女13役を早替りで勤めます。エンターテインメント性にあふれた作品ですし、場所も新宿・歌舞伎町のTHEATER MILANO-Za。ぜひ幅広い世代の方にお足を運んでいただければ幸いです!
2026年6月号掲載
Staff Credit
撮影/露木聡子 取材・原文/佐藤裕美 web構成/轟木愛美 web編成/ビーワークス ※取材は2026年2月に実施しました
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