岩井なな

【長野|おすすめ宿】今年1月開業のブティックホテル『mont』宿泊レビュー&野沢温泉村歩きガイド

2026.05.15

長野県・野沢温泉村は、実は東京から2時間強でアクセスできる穴場の温泉村。そんな身近でありながら非日常を感じられる特別なロケーションに、2026年1月19日(月)に開業したブティックホテル『mont(もん)』を訪れました。

センスのいいインテリアにほっと心ほどけるこの宿には、レストランも併設。フレンチシェフによる薪火料理のディナーコースを楽しめます。さらに、朝食では地元の恵みを感じる滋味深いメニューも。

この記事では、ブティックホテル『mont』の宿泊レビューとともに、野沢温泉村へのアクセス方法、温泉街散策でぜひ立ち寄りたいスポットをご紹介。グリーンシーズンの野沢温泉旅を心地よく楽しむ際の参考にしてみてください。

最寄は北陸新幹線「飯山駅」 野沢温泉へのアクセス方法

東京から野沢温泉村へは、東京駅から北陸新幹線で「飯山駅」まで約1時間40分。飯山駅前4番乗り場から「野沢ライナー」に乗車し、「野沢温泉・中央ターミナル」まで約20〜25分の道のりです。

バス停から徒歩約2分ほどで『mont』に到着します。

東京駅からは、乗り換え時間を含めても約2時間半。気軽にアクセスできる距離感でありながら、豊かな自然と温泉村らしい風情を味わえるのも野沢温泉村の魅力です。1泊2日でも、温泉村散策やグルメ、宿での滞在を存分に楽しめました。

野沢温泉村メインストリートに開業。ブティックホテル『mont』

『mont』は、「火と水」をテーマにしたブティックホテルです。

日本三大火祭りのひとつである「道祖神火祭り」が受け継がれるこの地は、力強い“火”の文化を象徴する場所。一方で、豊富な温泉や雪解け水、たっぷりと水を蓄えるブナの森など、“水”の存在も、この村の風景や暮らしをかたちづくっています。

築100年以上の元旅館をフルリノベーションした館内に足を踏み入れると、早速、水をイメージしたガラスアートが迎えてくれました。

「静寂」と「水」を感じる、くつろぎの客室

全10室の客室は、太い梁や土壁の質感など、かつての旅館の意匠を受け継いだ趣ある空間。この土地に流れる時間へゆっくりと身を委ねられるような設えになっています。

“静寂”と“水”をコンセプトとし、野沢温泉村の自然や文化を感じさせる要素も随所に。全室に異なるアートが配されていて、滞在するたびに異なる表情に出会えます。

私が宿泊した客室には、レコードプレーヤーやバイオエタノール暖炉も。

オリジナルブレンドのコーヒーバッグとともに用意されていたのは、地元作家によるマグカップとグラス。手仕事ならではの温もりが感じられます。

青いタイルが印象的なトイレ&シャワールームもすてき。“水”をイメージしたデザインが、空間全体のまとまりを創出していました。

アメニティは歯ブラシのみなので、クレンジングや化粧水などは持参がおすすめ。

メインストリート沿いにありながら、夜はとても静か。落ち着いた客室で、読書をしたり、レコードを聴いてのんびり過ごしたり…時間を忘れてくつろげる贅沢な一夜を過ごしました。

ホテルダイニングが贈る、薪火フレンチのディナーコース

1階メインダイニング『mont restaurant』では、薪火フレンチのディナーコースを提供。揺らめく炎を眺めながら、信州産のお肉やい野菜など、地元食材の魅力を薪火で引き出したお料理を楽しめます。

通常は小麦粉で作る生地にじゃがいもを練り込んだフレンチ仕立てのおやき。その中には、村で採れたとうたち菜と信州地鶏を入れて。温かさで立ち上る香りと甘みに心を掴まれました。

県内のブランド牛であるみゆきポークにはたけのこと新玉ねぎを添え、塩麹のタレでシンプルだからこそ、薪火で引き出された素材のポテンシャルが際立っていました。

薪火調理ならではの香り豊かで力強いおいしさに、会話の弾む時間となりました。美味しいナチュールワインも取り揃えているので、ワイン好きさんもきっと気に入るレストランです。

丁寧に用意された、地元の恵みを味わう朝食

朝食は、地元食材を使ったシンプルな内容ながら、細部まで丁寧に用意されていて、旅気分を盛り上げてくれます。

季節によって内容が変化するのは、自然を相手にしているからこそ。訪れた際の食との出会いを楽しむディナー、朝食をご堪能ください。

野沢温泉村を街歩き&湯巡り。おすすめスポット3選

野沢温泉村は、街の端から端まで歩いて散策できるほどコンパクト。それでいて、宿泊施設は200〜300軒ほどあるというから驚きです。

村内には、共同浴場である「外湯(そとゆ)」が13カ所点在早朝5時頃(冬季は6時頃)から夜23時頃まで利用できる場所が多く、朝の散歩ついでに立ち寄ったり、ディナー後に湯巡りを楽しんだりと、旅の予定に組み込みやすいです。

そんな野沢温泉村で見つけた、街歩きでぜひ立ち寄りたいスポットをご紹介します。

お酒好きは必見のホットアドレス「野沢温泉蒸留所」

温泉街の中でもひときわスタイリッシュな雰囲気を放つ「野沢温泉蒸留所」は、2022年に誕生したクラフトジンの蒸留所です。野沢温泉村の湧水を使用し、クロモジや杉など信州らしいボタニカルを取り入れた香り豊かなジンを製造しています。

施設内にはテイスティングが楽しめるバーも併設。個性の異なる4種類のジンのテイスティングセットもあり、ストレートやジントニックで飲んでお気に入りを見つけてから、購入に進めるのが嬉しいです。

温泉村ならではのグルメ 温泉まんじゅう&おやき

野沢温泉村を歩いていると、湯気とともに漂ってくる甘い香りについ足を止めたくなるはず。どこか懐かしい味わいの温泉まんじゅうは、温泉村の定番グルメです。

野沢菜やあずきなど、さまざまな具材のおやきが楽しめるお店も発見。おやつからランチまで食欲を満たしてくれます。

気軽に立ち寄れる温泉の足湯「湯らり」

外湯巡りが有名な野沢温泉村ですが、気軽に温泉気分を楽しみたいなら足湯もおすすめ。街歩きの途中でふらっと立ち寄れるスポットとして「湯らり」があります。午前9時から21時まで空いていて、無料で利用できます

温度もちょうどよくて、5分ほど浸かると、全身がポカポカ温まりました。

ローカルを楽しみ尽くす。山駅前おすすめスポット2選

北陸新幹線に乗る前の時間も、せっかくならローカルの美味しさを余すことなく満喫したいところ。飯山駅周辺でぜひ立ち寄りたいスポットもご紹介します。

県内外の人に愛されるローカルスーパー「TSURUYA」

長野県民に愛されるスーパーマーケット「TSURUYA(ツルヤ)」。飯山駅前にも店舗があり、県外のファンの購買意欲にも応えます。地元食材を使ったオリジナル商品が豊富で、旅のお土産探しにもぴったりです。

生チョコ発祥の地で食べるアルハンブラ「パノラマテラス」

実は飯山は、生チョコ発祥の地として知られるエリア。そんな飯山で長年親しまれているのが、“生チョコの生みの親”とも称されるパティシエ・小林正和氏が考案したサンドケーキ「アルハンブラ」です。

しっとり生地となめらかなチョコレートが重なり合う、上品な味わい。濃厚でありながら重たすぎず、コーヒーとの相性も抜群です。飯山駅構内のカフェ「パノラマテラス」でいただきました。

おしゃれと癒しを求めてグリーンシーズンの野沢温泉へ

雪景色のイメージが強い野沢温泉村ですが、新緑が美しいグリーンシーズンは、街歩きやカフェ巡り、外湯巡りをゆったり楽しめる穴場の季節です。

今回宿泊した『mont』は、野沢温泉村の魅力を、今の感性で心地よく体験できるブティックホテル。静けさに包まれた客室や、土地の恵みを味わう薪火フレンチ、温泉街へ自然と足を運びたくなる距離感など、泊まるだけでは終わらない滞在が印象的でした。

クラフトジンや温泉まんじゅう、外湯巡りなど、新しいカルチャーと昔ながらの文化とが共存しているのも野沢温泉村が楽しい理由です。忙しい毎日から少し離れておしゃれも癒やしも楽しみたい、そんな気分の週末旅にぜひ訪れてみてください。

mont

  • 得意分野

    ホテル

年間100以上のホテルを訪れるホテルライター/インフルエンサー。東京と北陸(富山・金沢)の2拠点生活を送りながら、全国各地を取材。インタビューと、スイーツを美味しそうに撮影することが得意。

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