コロナで将来が見えず不安な日々。22歳で結婚って早いですか？【ジェーン・スー＆堀井美香のOVER THE SUNコンビに人生相談】

大人気Podcast『OVER THE SUN』から先輩名コンビが登場！

幅広い世代から支持を集めるお二人が、ノンノ読者の悩みに真剣回答！率直な言葉に、背中を押してもらえるはず！

OVER THE SUNとは

番組名のとおり、「おばさん（OVER THE SUN）」の視点から、失恋、老い、推し活など、さまざまなトピックを語り合う、大人気トークプログラム。毎週金曜日17時〜Podcast、Spotifyで配信中。

【ジェーン・スーさん】

大学卒業後、大手レコード会社に勤務。現在は、TBSラジオ『ジェーン・スー　生活は踊る』パーソナリティのほか、作詞家、コラムニストとしても幅広く活躍。著書『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』『生きるとか死ぬとか父親とか』などヒット作多数。

ノンノ世代の頃…
「私は、ノンノが全然楽しめない大学生でしたね。今以上に、はやりが画一的だった時代、そういうものが何一つ似合わず愕然としましたから。それに、20代の頃って、みんなより楽しそうに見えたかったんです。だから、〝私って確実にイケてないんじゃないの……!?〟みたいな、今考えるとどうでもいい悩みはありました（笑）。でも、一生懸命仕事はしていましたね。それは今振り返っても自分の糧や誇りになっていて。10代や20代のうちは、やりたいと思ったことは、とりあえずやってみたらいいと思います。〝私なんか目立っちゃいけない〟とか〝失敗しちゃいけない〟とか思わずに。失敗して笑い話になるのは20代までなので、自分に自信を持って好きなことをやってほしいと伝えたいです」

【堀井美香さん】

TBSにアナウンサーとして入社し、バラエティ番組を中心に活躍。２年目に結婚し、翌年に長女を、その後長男を出産。現在は『坂上&指原のつぶれない店』や『バナナサンド』『パパジャニWEST』など、人気番組のナレーションを多数務める。

ノンノ世代の頃…
「大学時代は、バブルど真ん中の先輩にくっついて遊んでいたので、割と楽しくやっていました（笑）。それで、卒業後は田舎の秋田に帰って公務員になろうと思っていたんです。アナウンサーの試験を受けたのも、大学の事務室でたまたま先生にすすめられて、面接の練習になるかなと思って行ってみただけで、偶然なんです。ただ、大学時代にお見合いをしたこともあるくらい当時から結婚願望は強かったから、入社翌年に結婚したことも、その翌年に出産したことも、自分の感覚としては至って普通でした。ノンノ読者の皆さんは、たぶんこの先いろいろと計画を立てなきゃいけなかったりすると思いますけど、無理に決めつけなくてもいいんじゃないかなって。思いがけないチャンスが巡ってきたり、予想もしない道に進むのも楽しいと思いますよ！」

読者の対面人生相談

卒業後の留学が、コロナ禍でなくなってしまいました。就活をしていなかったため、ゴールのないフリーター生活（アルバイト）をしていて毎日がつまらない状態です。さらに、同い年の新卒社員と自分との差を目の当たりにしてしまって、病みそうになります。したいことをしたいけど、周りからの目を気にしてしまう性格もあり、苦しむ毎日です。将来が見えずに不安な日々、どう過ごしたらよいでしょうか。また、プライベートでは、年上の彼と同棲を始めました。結婚の話をされますが、まだいまいち想像できないのが本音です。「22歳で結婚は早すぎるから後悔するよ」と言われたり、一方で「早く結婚しな～」と言われることもあり、よく分からなくなってしまいました。そもそも結婚って、何なのでしょうか。

気づいたらやりたいことができなくなっている、という状況を避ければ、結婚してもいいのでは？──（スー）

教員免許っていう強いカードを持っているなら、先にやりたいことをやったほうがいい──（堀井）

スー　どちらに留学する予定だったんですか？

読者代表Momoさん（以下Momo）　カナダです。私は大学が教育学部で、留学から帰ってきたら教員になる予定だったんです。でも、教員は副業ができないし、今の読者モデルの活動ももうちょっとしたかったので、教員になるのはいったん置いておくつもりで。だから、もともと同い年のコと差がつくのは分かっていたんですけど、実際にそうなってみたらやっぱり傷ついてしまって……。

スー　教員には、昔からなりたかった？

Momo　そうです。小学6年生くらいからずっと夢でした。だから、何年後かにはなっているつもりでいるんですけど、周りからのプレッシャーもあって、他のやりたいことを諦めて、もう教員を目指したほうがいいのかなって思う瞬間もあり、葛藤しています。

スー　堀井さん、どうしたらいいですかね？

堀井　でも、教員免許を持っているのって本当に強いカードだから。うちも、子どもたちに教員免許を取らせればよかったと思っているくらい（笑）。だって、学校の先生をやってもいいし、塾の先生をやってもいいし、しかもそれをいつ始めてもいいわけじゃないですか。だから、他にもやりたいことがあるなら、絶対それを先にやったほうがいいですよね。

スー　で、彼氏と同棲しているけど、結婚の話もまだ想像できないと。

Momo　最近彼と話すのは、私の留学って「海外で教育について学びたい」とか「働きたい」というよりは「海外を見てみたい」っていう気持ちが大きかったので、留学じゃなくてワーホリとか旅行でも全然穴埋めできるんじゃないかっていうことなんです。「それだったら留学しないで結婚して、コロナが落ち着いたら二人で海外旅行に行けばいいんじゃない？」っていう話をされるんですけど、この間まで学生で実家暮らしだったのに、そんな急に結婚って言われても……っていう感じになっています。

スー　彼氏は何歳年上なんですか？

Momo　14歳年上です。

スー　あ、だから結婚したがっているんだ！

Momo　結婚を前提につき合い始めたので、私が今こうやって悩んでいるのも申し訳ないなって思うんですけど……。

スー　彼氏とうまくはいっている？

Momo　はい、すごくうまくいっています！

堀井　結婚してもいいなっていう感じなんですか？　ちょっとここ気になるからいまいち踏み切れない、みたいなのはある？

Momo　そういうのはないんですよね。逆に引っかかるところがなさすぎて、「結婚ってこんな感じなのか？」って思ってるくらいです。

堀井　私は娘がMomoさんと同世代なんですけど、友達としゃべっているのを聞いていておもしろいなと思うのは、あの人たち、私たちの時代みたいに「結婚したら一生添い遂げよう」みたいな気持ちはサラサラない人が多いんです。あくまで同じ時間をシェアしたいとか、そんな感じで。だから、こんなこと言ったらダメかもしれないけど、結婚してみていいんじゃないですか？　それでうまくいかなかったとしても、別に今の時代バツついたつかないとか全然関係ないし、「この年のこの時期にこの人と一緒にいたいから結婚する」っていう考え方はアリだなって思います。

スー　ただ、今はコロナ禍でフリーターだけど、気がついたら家事とかを全部自分がやるようになっていて教員は無理っていう状況になるのは避けたほうがいいし、事前に彼と話しておいたほうがいいと思います。万が一問題が起きて離れたい時に自分で食べていけないってなるとエグいから、そこだけは避ける。そしたら、別に結婚してもいいじゃんね。おもしろいから、結婚しちゃえば？

堀井　うん、1回してみれば楽しいよ。「なんか結婚しとく？」みたいな感じでずっとおもしろく生活している人もいるから、やってみないと分かんないし。

スー　イヤなとこが一つもない人と結婚できるなんて、なかなかないもんね。それで、結婚した後に、一人で留学すればいいんだよ。「結婚はするけど、私30歳までに1回留学するよ」って言って、その条件はのんでもらって。こっからは交渉だ！

Momo　はい、ありがとうございます！　帰ったら、さっそく話してみます！