No.334 sako

緊急避妊薬の市販化で改めて考えたい「避妊」。産婦人科医に聞く、自分を守るための大切な選択肢

2026.04.24

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はじめに

こんにちは!

non-no大学生エディターズのsakoです。

新しい人との出会いや新生活が増えていくこの時期。実は今、私たちの世代にとって大切な「あるニュース」が話題になっているのを知っていますか?

それは、緊急避妊薬が薬局で買えるようになったこと。

「自分にはまだ関係ない」「なんだか怖い」と感じる方もいるかもしれません。私自身も、これまでどこか遠いことのように感じていました。

でも、大学の講義で「性知識は自分を大切にするための武器」だと学んだり、周りの友人が一人で悩んでいる姿を見たりするうちに、これは決して他人事ではなく、自分の将来や心身に関わる大切な選択肢なのだと感じるようになりました。

そこで今回は、産婦人科医の高尾美穂先生のもとへ伺い、私たちが自分らしく、安心して毎日を過ごすために必要なお話を伺ってきました。

この記事が、自分自身の心と体と向き合うきっかけになれば嬉しいです!

産婦人科医・高尾美穂先生インタビュー

避妊について

――「安全日」なら大丈夫、という声もよく聞きますが。

「腟外射精、もしくは妊娠しなさそうなタイミングだから大丈夫、という選択は避妊方法には入らない、というのが正直なところですね。『安全日』というのも、みんなが『たぶん安全』という呼び方をしているだけで、医学的には『安全日』というものはありません。」

緊急避妊薬について

――緊急避妊薬の市販化について、どのように感じていらっしゃいますか。

「緊急避妊薬というのは、救急車のような存在ではあるけれども、女性が自分でアクションを起こせる1つの手段ではあります。みんなが困った時にちゃんと手に入れることができるそのアクセスが準備されたということ自体は、すごく良かったと思います。」

――そもそも、緊急避妊薬とはどのようなお薬なのでしょうか。

「緊急避妊薬の主な作用は、『排卵を遅らせること』です。精子が体の中で生きられる期間に卵子と出会わないようにすることで、受精そのものを防ぎます。中絶薬とは全く別物で、あくまで『妊娠が成立するのを防ぐ』ためのものです。」

――緊急避妊薬を飲んだ後、生理が来たら安心していいのでしょうか。

生理が終わった段階でもまだ安心はできません。多くの人が、出血が始まって終わったらそれを生理だと思うわけですが、これが妊娠初期の出血ということもあり得るんです。やはり妊娠検査薬での否定、もしくは婦人科での受診、ここまでが必要とされる一連の流れだということは強調したいです。」

――薬局での「面前服用(薬剤師(※)の目の前で薬を飲むこと)」に不安を感じる人もいるかと思います。

※薬剤師:緊急避妊薬に関する研修を修了した薬剤師

「違和感があったり、特別なことをしている感覚があったり、周りの目が不安だと言う気持ちはよくわかります。
けれども、これまで社会全体から上がっていた声の中に、『転売などによって薬が不正に悪用されるのではないか』『本来必要としていない人の手に渡って、お薬が適切に流通しなくなるのではないか』という不安がありました。
薬剤師さんの目の前で服用することは、お薬だけが流通せず、本当に今、助けを必要としている人のもとへ確実に届くための安心材料の1つなんです。」

意識すべきこと

――性交渉を考えるときに、私たちが意識すべきことは何でしょうか。

「やはり性交渉には、その先に妊娠の可能性があることがセットになっていると、しっかり頭に置いておく必要があります。なぜかというと、妊娠をしたとしたら、その先の人生が大きく変わるからです。
自分の人生だから、ちゃんと自分で決めていく。そういう感覚を特に女性には持っていただけると嬉しいです。」

取材を終えて

自分の体のことは自分で決める権利(SRHR:セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)が、私たちには当たり前にあります。でも、今の私たちはまだ経験が少なかったり、大切な相手だからこそ嫌われたくなくて、ついパートナーのペースに流されそうになってしまうこともあるかもしれません。

けれど、高尾先生が教えてくださったように、妊娠によってその先の人生が大きく変わるのは女性自身です。だからこそ、自分の人生の主導権を握り、自分を一番に大切にできるのは、他の誰でもない自分自身なのだと強く感じました。

今回の取材で一番学んだのは、「必要になってから慌てて調べる」のではなく、「何も起きていない今から、正しい選択肢を知っておくこと」がいかに重要かということです。

緊急避妊薬という選択肢を正しく知っておくことは、自分の体のために、そしてこれからの未来を自分らしく、堂々と歩んでいくための大切なステップだと感じました。

「もしも」の時に、一人で震えたり自分を責めたりしなくていい。きちんと手を伸ばせる手段がすぐそばにある。その事実を知っているだけで、私たちの毎日はもっと自由で、安心できるものに変わっていくのだと思います。

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【製品情報】
薬局で買える「ノルレボ®︎」を知る

これまで医療機関やオンライン診療による処方でしか手に入らなかった緊急避妊薬(アフターピル)ですが、2026年2月2日から、一部のドラッグストアや薬局で購入できるようになりました。それが日本初のOTC緊急避妊薬「ノルレボ【要指導医薬品】」です。

ノルレボ
ノルレボ 要指導医薬品 緊急避妊
メーカー希望小売価格: 6,800円(税抜)

この医薬品は、緊急避妊薬に関する研修を受けた薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。 

どんな薬?

予期しない妊娠を防ぐための緊急避妊薬です。妊娠が心配な性交から72時間以内に服用することで、妊娠を防止する効果があります。妊娠後の中絶とは異なり、排卵を遅らせるなどして、妊娠そのものを防ぎます

どこで買える?

一定の要件を満たしたドラッグストアや薬局で購入可能です。

購入の流れ

ドラッグストアや薬局で購入する際は、以下の流れが基本となります。

ノルレボ®︎を店頭で購入できる可能性があるか、事前に確認する

ノルレボ®︎の取扱店舗を探す

薬局・ドラッグストアで希望を伝える

薬剤師(※)による確認

※薬剤師:緊急避妊薬に関する研修を修了した薬剤師

その場で飲む(面前服用)

なぜ「目の前」なの? :
「恥ずかしい」と感じるかもしれませんが、これはお薬が転売されたり悪用されたりするのを防ぎ、本当に必要としている女性の体に確実に届けるための「安心のための仕組み」です。

服用した日の3週間後に、妊娠の有無を確認する

【覚えておきたいこと】

服用後、生理のような出血があっても安心しきらず、3週間後には必ず妊娠検査薬で確認するか、婦人科を受診しましょう。

【効能・効果に関連する注意】

(1) 本剤の服用により、完全に妊娠が防止できるわけではありません。
(2) 本剤は避妊をしない性交や避妊に失敗した性交が行われた場合に妊娠を防止するものであり、性交を行う前に本剤を服用しても妊娠を防止することはできません。
(3) 本剤を服用した後も妊娠する可能性がありますので、適切な避妊を行ってください。

「ノルレボ®︎」はPerrigo社の登録商標です。

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