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フィギュアスケート
2022.11.17更新日:2023.01.31
シーズン前半の主要大会といえば、世界6か国を転戦するグランプリシリーズ(以下、GPシリーズ)。上位6名が進出できるグランプリファイナル(以下、GPファイナル)出場を目指し、各国の有力選手がしのぎを削る。
そしてGPシリーズ第5戦となるNHK杯がいよいよ18日より開幕。
今回のNHK杯男子シングルの見どころは、なんといっても史上稀に見るレベルの高さ。出場選手中12人のうち6人が1戦目でメダル獲得と、GPファイナルを前に早くも大激戦が予想されている。
日本からは、世界王者で前回大会の覇者、カナダ大会金メダルの宇野昌磨選手と、四大陸選手権銀メダルで、フランス大会銅メダルの友野一希選手、フランス大会で銀メダルに輝くなど、著しく成長中の山本草太選手が登場。
この世紀の一戦を制し、GPファイナルへの切符をつかむのはどの選手なのか。
ここでは日本の3選手と、1戦目で表彰台に上り、ファイナル進出の可能性を有する注目の海外選手をご紹介。
2022年北京オリンピックで銅メダルを獲得し、二大会連続でメダリストの座に。男子シングルに先立って行われた団体戦では、プレッシャーのかかる場面ながら自己ベストの演技を披露し、栄光の日本初メダルに大きく貢献。オリンピック累計3枚のメダルは、日本のフィギュアスケート史上初となる快挙だった。
常に自分への挑戦を課すファイターは、その結果に甘んじることなく、翌月世界選手権に出場。4回転ジャンプ5本の高難度構成でワールドチャンピオンの座に輝いた。
また、世界王者としてトップに君臨する立場でありながら、年齢問わず他選手の素晴らしさに多大な敬意を表し、自分のモチベーションへと変えていく誠実で清々しいスポーツマンシップも魅力のひとつで、その背中でフィギュアスケート界を牽引している。
今シーズン初戦、GPシリーズ1戦目のカナダ大会では、ショートで決まらなかった4回転トーループからの連続ジャンプをフリーで完璧に成功させ、ショート2位からの逆転優勝。ミスを即座に分析し改善する見事な修正力で、世界王者としての強さを見せつけた。
NHK杯には過去2大会出場で全優勝。今大会を制しファイナル進出となればGPファイナル初優勝が見えてくるはずだ。
昨シーズン積み重ねてきた努力を開花させ、四大陸選手権銀メダル、世界選手権ショートでは、世界歴代6位の高得点をたたき出すなど、覚醒の時を迎えた友野選手。
大きな自信を胸に挑む今シーズンの目標は「トップへ」。
あえて「自分らしさ」にこだわることで自分へ挑戦を課した2つのプログラムは、瞬きする時間さえ惜しいほど、毎秒ハイライトが詰まった超濃密で高度な構成。
げんさんサマーカップを皮切りにここまで4戦。試合を重ねるごとに洗練されていく演技は健在で、GPシリーズフランス大会では見事銅メダルを獲得。人の心をつかんで離さない演技で、初めて訪れたアンジェのリンクさえもホームに変えてみせた。
シリーズではこれまで累計4枚のメダルを手にしているが、1戦目でのメダルは初と、例年に比べ仕上がりの早さを感じさせる大会に。
完成度で高い加点をもらえる4回転サルコーにトリプルアクセル、オフにクリケットクラブで鍛えたスケーティングスキルなど、ひたすらに磨き上げてきた自分だけの武器を胸に、NHK杯でもトップを狙う。
ケガによる3度の手術を乗り越え、再び世界のトップへと名乗りを上げた山本選手。
今季は7月から試合に出場し、出場するすべての大会で表彰台に上るなど、シーズン序盤から躍動中。特にジャンプの安定感は目を見張るほどで、音楽に溶け込んだ精細なジャンプを披露。
ショートは、昨シーズンほぼノーミスの演技を見せ、山本選手のマスターピースとなっている「Yesterday」。フリーは美しくロマンティックなスケーティングが堪能できる「ピアノ協奏曲第2番」で、新たに4回転フリップにも挑戦中。
先日開催されたGPシリーズフランス大会ではショート1位発進で会場を沸かし、フリーではミスがありながらも自己ベストを更新する演技で2位表彰台に。シーズン前半の主要大会であるGPシリーズで、しっかりとその存在を印象付けた。
長い年月をかけ、ついに手にしたシニアGPシリーズ初のメダルとともに向かうは5度目の出場となるNHK杯。自身初のグランプリファイナル進出の行方を占う大事な一戦を前に、不屈のスケーターが今、闘志を燃やす。
21歳にして国内選手権6連覇中の韓国の至宝。
2018年のGPファイナルでは銅メダル獲得。昨シーズンは四大陸選手権優勝、北京五輪5位と、自身の競技人生に新たな肩書を加えた。
魅力は、どんな有名プログラムも自分色に染めてしまう氷上での圧倒的存在感。
今季はマイケル・ジャクソンメドレーと、『007』のサウンドトラックを使用したプログラムに挑戦中で、ポップスターと、一流スパイの2つの顏が楽しめる。代名詞はため息が漏れるほど美しいイナバウアーと、時にロマンティックで、時に情熱的な芸術的の高いスケーティング。アメリカ大会では銅メダルに輝き、4年ぶりとなるファイナル出場を狙う。
今年9月、ロンバルディア杯でCS初優勝を飾ると、先日開催されたGPシリーズフランス大会で自己ベストを更新する演技でシリーズ初優勝。自国選手がフランス大会を制するのは13年ぶりで、勢いそのままにNHK杯初参戦。
プログラムは今季もフィギュアスケート界に新風を巻き起こすコレオグラファー、ブノワ・リショー振付で、ショートとフリーが1つのストーリーになっていたり、フリーには日本開催の世界選手権を見据え、日本語の歌詞が入っていたりとさまざまな工夫が凝らされている。
圧倒的な身体能力をもって完成させる独創的でダイナミックなスケーティングと、大輪の花が咲いたような笑顔が日本でも咲き誇ることだろう。
オリンピック二大会連続出場。
世界ジュニア選手権、GPシリーズとイタリア男子に初のメダルをもたらした立役者。
今季はショート、フリーともに新たに4回転ループを導入。直近のカナダ大会フリーでは加点付きで見事に成功させ、銅メダルを獲得。3年ぶりにGPシリーズ表彰台に返り咲いた。
曲調を捉えたスケーティングとステップ、豊かな表情で魅せるイタリアきってのエンターテイナー。
NHK杯でも表彰台に上り、母国イタリア開催のGPファイナル出場を目指す。