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2021.09.04更新日:2021.09.21
先が見えない状況での就活、不安も多いよね。みんなのモヤモヤを解決するべく、内定者の就活談や先輩たちの働き方、面接官の本音まで調査しました!
今年就活した人に聞きました
まずは、前例のない就活を強いられた先輩たちに大アンケート。選考や意識にまつわる変化を聞きました。
参加する? しない? インターンの参加率は二極化
就活の重要な柱と考えられてきたインターン。内容にも変化が!
全体の平均は2.7社だったが、およそ3人に1人がインターンの経験なし。また、「1社」と答えた人と「10社以上」と答えた人がほぼ同数となり、インターンへの参加は二極化の傾向が見られた。
新型コロナ感染予防の観点からオンラインでの実施に切り替える企業が急増。一方で「初日はリアルで職場体験、翌日はオンラインでのグループディスカッション」のように、対面での実施も一定数あった。
オンラインだったがゲームを通じて職業体験をしたり、社員への質疑応答もあった
1Dayはインターンというよりも、ほぼ企業説明会だから意味がなかった
選考も兼ねた対面のグループワークは、チームワークと理解度を見ていたらしい
1Dayは半日程度なので企業説明で終わることも多く、不満に感じる人が目立った。3Days以上だとオンラインでのグループワークやディスカッション、座談会なども開催されていた。
OB・OG訪問、"しなかった"就活生は約8割
人に会えない状況下では、ネット上の情報が頼みの綱に。
約8割がコロナの影響で訪問できず。OB・OG訪問ができた人の平均は2.7人。「先輩たちも突然のリモートワークへの対応に追われ、中止になってしまった」というケースも。
OB・OG訪問をした人は、7割がオンラインで実施。対面よりも短時間で終わるメリットもある一方で、「オンラインだと細かい質問が聞きづらい」というデメリットもあるよう。
1位 マイナビ
2位 リクナビ
3位 企業説明会
4位 みん就
5位 その他、ネットの情報
2大就活サイトに続いて、企業説明会がランクイン。「大学にいくつかの企業が来てくれる学内説明会は卒業生が担当することも多いので、いろいろ聞きやすい」という耳寄りな情報も寄せられた。
前向きな理由も、やむを得ない事情も。約半数の人が、志望業界の変更アリ
志望変更の可能性を考えると、幅広く業界研究していたほうが有利かも!?。
1位 生活・公共・福祉サービス
(教育・福祉・介護など)
2位 食品・飲料・製菓メーカー
3位 マスコミ(広告・テレビ・出版など)
4位 娯楽(旅行・ホテルなど)
5位 建設・不動産・住宅
1位の「生活・公共・福祉サービス」は、少子高齢化による社会構造の変化を見据えた上での選択といえるのかも。3位の「マスコミ」と4位の「娯楽」はほぼ同率。6位以下は「金融」「化粧品メーカー」「流通」などがランクイン。
あった! 49%
ほぼ半数が就活中に志望業界を変更。その理由として最も多かったのはより魅力的な業界に出会ったというポジティブな理由。とはいえ、企業側の採用中止というやむを得ない理由から業界を変えたという厳しい現実があるのも事実。
理想の働き方、企業選びの基準に変化が
新たな基準には、アフターコロナ時代ならではの回答が上位に。
1位 安定している
2位 将来性がある
3位 リモートワークができる
コロナ禍による業績の悪化や人員削減・倒産など、社会の不安定さを体感したことで、「安定性」と「将来性」が断然上位に。また、やりがいや会社の規模よりも「リモートワークができる」を重視する人も多かった。
「経験やキャリアを積んだら、ステップアップしたい」など、転職へのハードルは低いよう。「コロナの影響で採用が中止になってしまった業種に行きたい。それまでは今の会社で社会人経験を積む」という切実な声も。
コロナ禍の選考、経験者の工夫はさまざま!
前例のない状況での選考。心強いリアルな体験談は参考になるはず。
2018年には8割だったグループディスカッションの実施率は5割にまで減少! この他、選考方法の度重なる変更に振り回されて疲れたという意見も少なくなかった。
オンライン授業で通学時間が浮いたので、それを資格取得の時間にあてたことをアピール
留学は中止になったけど、留学に向けた語学勉強の成果や奨学金をもらうための工夫を強みに
志望業界に関する研究を自粛期間にコツコツ続け、成果をウェブに上げたら面接で大好評
感染対策を心がけながら、コロナ禍の状況に合わせた部活動やアルバイトでの工夫を書いた
時期的にコロナ禍でのいろいろな工夫をアピールする人が目立ったが、「学業はコロナの影響とは関係なく取り組んできたことなので、成績のよさをアピール」という王道派もいるので学業はどんな時でも頑張っておいて損なし!
従来は洗い替え用に2着を着回す人も多かったが、「2着」と答えた人は15%程度。選考がほぼオンラインに切り替わったこともあり1着だけですませる人が大多数だった。
「友人と会えないので、周りの就活状況が分からなかった」
「ウェブ面接での通信トラブルで何度もやり直すうちに焦ってしまいパニックに」
「インターンや施設見学を中止する病院がほとんどで情報が足りなかった」
一番多かったのが「会社や社員の雰囲気を感じ取れない」「オンライン面接だと手ごたえがない」という意見。また、「コロナの影響がない業界だったので、内定が出ない理由をコロナにできないのがつらい」という人も。
大好きな推しのYouTubeチャンネルやライブの映像を見て、日々の活力にしていた
『私を落とすならつぶれてしまえ』とつぶやく
いつもより豪華なご飯を食べたり、『これで人生終わるわけじゃない』と開き直った
「就活が終わったらやりたいことをリストアップ」「卒業までの間に染めたい髪の色を調べて妄想した」「卒業旅行で行きたい場所をみんなで相談」など、終わった後の楽しみを心の支えにしていたという人も目立った。
オンライン選考だと交通費が節約できて本社が遠い企業でも気軽に受けられる
採用が中断した期間に自分と向き合うことで本当にやりたいことがはっきりした
慣れないスーツ姿とパンプスで一日中歩かなくていいからとにかく楽だった!
「効率よく予定が組めた」「ギリギリまで準備ができた」など、移動にかかる時間やコストの負担がないことを喜ぶ意見が多かった。
アンケートの回答で特に多かったアイテム&ツールを、先輩たちの推しコメントとともにご紹介。オンライン・リアルを問わず、就活の心強い味方になってくれるはず!
自室で使える白背景
「実家だと背景がごちゃごちゃしてて悩んでた時、一人暮らしの友達にすすめられて購入。組み立て式でコンパクトに収納できる!」
透けにくい厚地の布なので安心。
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MARK’Sの週間レフトダイアリー
「説明会や授業、ESの締め切りや就活準備のタイミングなど、スケジュール管理の重要性を痛感。見やすさ&メモスペースが大事!」
1週間の予定とメモを見開きで管理。サイズはB6変型。
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月間100万人が利用する就活アプリ。26万件以上の就活体験談が掲載されていて、10.1万件もの内定者の通過ESが見放題! 無料。
コロナ禍で就活スタイルが一変した2020年。 内定を勝ち取った4人による就活リアルトーク。
対面との違いは? 失敗はどこまで許される? 面接で意識しているポイントを3人の面接官経験者に直撃取材!
参加メンバー
藤井さん(仮名)
ウェブ広告業界
広告業界とエンタメ業界志望で約100社にエントリーし、面接は40〜50社。10月末にベンチャー系広告企業から内定を受ける。
川端さん(仮名)
インフラ業界
もともと食品業界、IT業界を志望していたが、コロナ禍で視点が変わりインフラ業界へシフトチェンジ。10月初旬に内定を獲得。
辺見さん(仮名)
出版業界
出版業界、コンサル業界、エンタメ業界、旅行業界を志望。出版業界は選考スケジュールが3か月後ろ倒しになり、7月半ばに内定。
高田さん(仮名)
アパレル業界
航空業界、不動産業界などいくつか志望するも採用中止に。エージェントからすすめられたアパレル業界で7月上旬に内定を獲得。
まさかの採用中止! 企業選びの視点にも変化が
川端 3年の夏にいろんな業界の1Dayインターンに参加したけど、表面的な話しか聞けなくてがっかり。みんなは参加した?
藤井 広告業界でエントリーしたけど全部落ちちゃった。本選考より倍率高かったみたい。
辺見 私も出版業界に応募したけど全滅。
高田 私はまだ志望業界が定まらなくて行かなかった。スカウト型の説明会にも参加したけど、自己分析不足でピンとこなくて。
辺見 いざ就活が始まったと思ったら、エンタメ業界と旅行業界が軒並み採用中止になった時はショックだったな……。
藤井 私もエンタメ業界は状況的に厳しいから諦めた。逆にウェブ広告業界は業績が伸びていることをアピールする会社もあったよ。
川端 私は、コロナみたいな出来事があっても打撃を受けない企業を選ぼうと思って業界を見直した。インフラ業界を選んだのも、人がいる限り必ず必要とされる分野だから。
高田 航空に興味があったけど、採用中止の焦りから「どこでもいいから内定もらわなきゃ!」ってあらゆる業界を受けたな〜。オンライン選考は移動がなくて楽だけど、実家だから家族の声が気になって……ふすま一枚隔てた隣の部屋では妹が授業受けてるし。
藤井 めっちゃ分かる! 私はシェアハウスで友達と相部屋だからオンライン面接の場所を確保するのが大変で。共有スペースを予約したのに、なぜか他の人が勝手に使ってて面接5分前まで場所探してたこともある。
川端 私、油断しすぎて面接10分前に起きたことあるよ(笑)。オンラインは入退室時のマナーで戸惑うことが多かった気がする。
藤井 オンラインのマナーって新しすぎて検索しても出てこないし、誰も経験してないから相談できなかったよね。
辺見 筆記試験の1週間前に突然ウェブテストに変更された時はすごく焦ったな〜。
高田 それは焦るね。私がつらかったのは、面接直前に届いた通知を開いたら、他企業からの“お祈りメール”だった時。テンションがた落ちで面接したのを覚えてる。
川端 それつらすぎる……。私は面接の2時間ぐらい前に、エージェントとオンラインで面接練習して気持ちを作るようにしてた。
辺見 それいいね! 私は志望業界が採用中止になって絶望した時、友達にすすめられてエージェントで企業探しをお願いしたよ。
高田 私も2社登録したけど、担当者との相性って大事だよね。1社は連絡の頻度が少ないし、質問しても返信がこなくてダメだった。
川端 私も何社か登録してみたけど、最後までやりとりしたのは親身になってくれた1社だけ。個人的な考えをゴリ押しするだけで私の意見を聞いてくれない人もいたし。
香水、ドラマ、お笑い……メンタルケアは超大事!
藤井 せっかくプロに頼んでるのにストレスたまるよね。コロナで友達とも会えないから発散できないし。みんなはどうやってメンタルを保ってたの?
辺見 友達に会えないのが本当につらくて、週に1回はオンライン定例会してた。あとは、オンライン面接の時に好きな香水をつけて気持ちを落ち着かせたり。
藤井 オンラインだからこそできる技!
辺見 対面の最終面接も、リップはどうせマスクで見えないからお気に入りの赤リップを塗っていったこともあるよ。
高田 お守りっぽくていいね。私は志望業界を舞台にしたドラマを見てた。「業界研究の一環!」って言い聞かせながら(笑)。
川端 私は予定を何も入れない日を作って、前日の夜はお酒を飲みながら大好きなお笑いDVDを見てた。しんどい時は忘れる!
辺見 いい意味で肩の力を抜く工夫も必要な気がする。面接前に好きな曲を聴いたり、対面で出かける時は帰りにデパ地下でおいしそうなお弁当を買って気分を上げたり。面接がボロボロすぎた日は、1500円のすき焼き弁当を買って泣きながら帰ったもん。
高田 私は「1年後にはどこかで働いてる」ってイメトレすることで気持ちが楽になった部分もある。諦めないで、いいイメージを持って進めば結果はついてくるのかも。
藤井 世の中には自分の知らない会社がたくさんあるから、納得できるまで続けるのもありだよね。自分とじっくり向き合ってとことん考えた時間は財産になると思うし。
辺見 就活は不安も多いけど、いつか「やってよかったな」って思える日がくるはず。
キーワード解説
スカウト型
申し込み時に学歴や自己PRなどを提出し、参加企業が気になる参加者と個別面談できる仕組み。スカウト=採用ではなく、あくまで面談の場。
オンラインのマナー
イレギュラーな選考スタイルに企業も学生も戸惑っていた2020年は正しいマナーなど存在せず、それぞれが手探りで行動するしかなかった。
お祈りメール
企業からの不採用通知メール。 メールの多くが「今後のご活躍(ご健闘)をお祈り申し上げます」という一文で締められることに由来。
エージェント
担当のキャリアアドバイザーが就活を支援してくれる無料のサービス。自己分析や企業研究、面接対策など、あらゆる相談に乗ってもらえる。
メンタル
就活中は周囲と比較して焦ったり、“お祈りメール”を読んで落ち込んだりと精神的なストレスを感じることが多く、自分なりのケアが必須。
対面との違いは? 失敗はどこまで許される? 面接で意識しているポイントを3人の面接官経験者に直撃取材!
参加メンバー
戸倉さん
出版業界
社会人10年目。2020年のコロナ禍就活でオンラインの個人面接を約30人担当。編集という職業柄、就活生の視点や発想力をチェック。
宮野さん
コンサル業界
社会人12年目。1次、2次面接ともに経験があり、面接官としてのキャリアは7年! とっさの対応力や思いを言語化する力に注目。
石川さん
広告業界
社会人4年目。集団面接やグループディスカッション、カジュアル面談などを2年担当。自身も転職中にオンライン面接経験あり。
面接は印象勝負にあらず。伝える準備、してますか?
石川 面接は基本的に「一緒に働きたいかどうか」で判断しますが、面接=印象勝負だと思っている人が多い気がします。以前、お笑いサークル出身で「ネタを書くことは誰にも負けません!」とアピールした学生に話を聞くと、受賞経験なし。「ネタの本数だけは負けません」という割にネタ帳は持ってきていない。あまりに準備が足りず残念でした。
戸倉 特にオンライン選考は、準備の差が明らかに見える気がします。
宮野 伝える準備ができている人は、それだけで評価したくなりますよね。コンサル業界はクライアントが提案を受け入れやすい状況を作るスキルが必要なので、話し方やアイコンタクト、立ち居振る舞い、雰囲気作りといった非言語情報も重視しています。
戸倉 オンラインの場合は開始前に入室しておく、質問には端的に答えるなど、時間を意識することも大切なポイント。分刻みの面接スケジュールだと、ズレた分だけ他の人の時間が圧迫されてしまうので。
石川 一人あたり5分ぐらいですもんね。私はオンラインのグループディスカッションも担当しましたが、発言がカブった時の対応も大事。「○○さん、どうぞ」と譲ったり、「発言したい人は手をあげませんか」と提案したり、全体への気配りは仕事を円滑に進める上でも必要な視点です。そこで「このまま自分しゃべっていいですか」と言われると、一緒に働くのはちょっとな……と感じてしまう(苦笑)。
宮野 ディスカッションはチームとしてのアウトプットを作る場ですからね。相手の意見を否定するだけ、矛盾を指摘するだけの人も困りますよね。面接でのトラブルやミスはチャンスの場でもあると思っていて。過去にプレゼンで専門用語の意味を勘違いしていた学生に指摘すると、「5分ください」と言って資料を作り直しました。間に合わなかった部分は口頭で補足しながら完成形に近づけた対応力が評価され、今一緒に働いています。
戸倉 その対応力は評価したい! 普段の仕事でもミスやトラブルは起きますから。
宮野 そうなんです。ミスをしたことで投げやりになっている学生を見ると、きっと仕事の場でも諦めてしまうんだろうなと感じます。
自分の強みを伝えるための“あざとさ”はウェルカム!
戸倉 就活においては、いい意味での“あざとさ”も必要だと感じます。たとえば、ESに「ステイホームでおうち時間が増えた」と書いた人の背景に素敵なインテリアや花が飾られていたら話が広がりますよね。ESにちりばめたヒントと背景をリンクさせる用意周到さは編集者としても評価したくなりました。
宮野 面接官がゼロから学生の武器を探すのは大変な作業なので、質問したくなるような工夫は大切ですね。部活やバイトを頑張っているのはみんな同じ。採用側が知りたいのは、その人の具体的な強みなので。一方で、調べればすぐに分かることをあえて聞く人や残業時間をしつこく知りたがる人は、入社してもミスマッチが生まれるんじゃないかと心配。
石川 お互いのミスマッチを防ぐためにも、カジュアル面談をぜひ利用してほしいですね。
宮野 確かに。そして意外に多いのが、後の展開を考えずに質問するパターン。「今後のコンサル業界をどう考えるか」といったスケールの大きな質問をされた時、持論を語りたいのかと思って聞き返すと意見がない場合が多くて。ブーメランとして自分に返ってくることを想定していなかったの!?と驚きます。
戸倉 面接あるあるですね(笑)。環境だけで判断したくはないけど、電波が不安定なバイト先の居酒屋さんとか、明らかに路上のシャッター前から面接に参加されると、他に志望度の高い会社があるのかなと感じるし、話が広がらず時間前に切り上げたこともあります。
石川 通信環境は本当に大事。途中で消えてしまう人や途切れがちな人がいると、無事に面接できるか心配で内心テンパってますから。
戸倉 通信環境の影響で伝え切れない状況が生まれていることを考えると、素晴らしい人材が滑り落ちてしまう怖さも感じます。本来の力を発揮できないのは本当に残念なので、事前に同じ時間帯につないで確認を。レンタルスペースを借りるのもありだと思います。
石川 私自身も転職でオンライン面接を経験しましたが、対面と違ってどうしても堅く見えやすいので、いつもより明るく振る舞うように意識すると伝わりやすいと思います。
キーワード解説
伝える準備
自分のアピールポイントをきちんと面接官に届ける準備のこと。具体的なエピソードのみならず、開始前の入室、話し方なども準備に含まれる。
非言語情報
コミュニケーションを図る際の表情や顔色、声のトーン、視線、服装や髪形、香りなど、言葉以外の態度や印象に表れる部分を意味する。
カジュアル面談
選考を通過した学生から質問を受けたり、オフィス見学を行う。評価が目的ではなく、入社前のミスマッチを防ぐ目的で行われることが多い。
通信環境
ネットの通信環境が悪いと画像や音声の乱れに直結。通信環境を確保するためオンライン面接用にモバイルWi-Fiをレンタルした学生も。
レンタルスペース
コロナ禍によって、面接や試験、打ち合わせなどに使えるレンタルスペースが増加。時期やエリアによっては1時間数百円で借りられることも。
仕事内容や働き方、お給料の使い道など、気になる社会人ライフをOGにインタビュー。先輩からのアドバイスメッセージつき♡
化粧品メーカー
(入社2年目・EC事業部)
緒川真里子さん(仮名)
就活中は化粧品メーカーのPR志望。現在の勤務先は新卒採用していなかったが、熱意を持って問い合わせた結果面接が実現→採用決定。
娯楽費を含む生活費と、奨学金の返済で3割半。「5万~6万は使うかも」という服飾費が3割を占め、貯金・積み立て等が2割ほど。サブスクを含む通信費が1割で、残りは愛猫のごはんなどに費やしている。
「1年目は商品部に配属され、会社全体の業務の流れを学びながら商品知識を増やした後、2年目からEC事業部に異動しました。現在は自社ECサイトの運営や、販売促進のためのキャンペーンやノベルティなどの企画のほか、 PR業務としてLINE配信なども担当しています」
「PR志望だったので、商品部での1年目はギャップを感じることもありましたが、商品知識を学ぶ期間だと考えていました。EC事業部に異動後は特にないです。入社前にアルバイトをさせてもらったので会社の雰囲気や仕事内容を分かっていたのもよかったのかもしれません」
「自分が魅力を感じている自社商品を多くの人に知ってもらうための宣伝企画に携われること! 会社には美意識が高く素敵な方ばかりで、キレイでいたいというモチベーションも高まります。美容や化粧品に対する補助金が出たり、ジムなどの福利厚生も充実しています」
EC事業部に在籍しながら、PRの業務も一部任されるようになったという緒川さん。「同業他社のウェブサイトはもちろん、ファッション雑誌や話題のウェブサイトやサービスまで、ECサイトのコンテンツやPRに生かせそうなヒントを探してこまめにチェックしています」
「先輩たちは出産後も復帰している方がほとんど。それぞれ自分のブランドを持って活躍しているので、私も結婚や出産といったライフイベントを経験しながらこの会社で働き続けて、最終的には新ブランド設立に携わりたいです。転職を考える予定はまったくないですね」
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7:00 起床 職業柄、出社する日はきちんとメイクをすることが多く、朝は余裕を持って起床しているそう。 |
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9:15 始業時間に向けてスタンバイ 始業時間の9時30分には仕事を始められるよう、PCを立ち上げたりデスクを整理して準備。 |
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11:00 メールや注文の確認 取引先からのメールやECサイトへの問い合わせ、注文などに対応し、郵便物なども整理。 |
外でランチをしてリフレッシュ
入社当初はデスクで作業しながら昼食を食べていたそう。「外へ出たほうがリフレッシュになると聞いて実践してみたら、午後の業務に効率よく取り組めるようになりました」
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13:30 自分のための作業時間 ECサイトに掲載する新製品紹介の文章作成やパッケージの文字校正、問い合わせ対応などを並行。 |
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15:00 部署でのミーティング EC事業部のメンバーと、ノベルティグッズ製作やキャンペーン企画などについて打ち合わせ。 |
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16:00 再び作業に集中 ミーティングで決定した内容をもとにToDoリストを作ったり、午後の作業の続きを行う。 |
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18:30 退勤 自分で勤務時間を調整できるフレックス制。忙しくて残業が続いた後は早めに退勤することも。 |
帰り道は買い物をしながら情報収集
近くの百貨店や駅ビルなどで大好きな服をチェックしつつコスメ売り場もパトロール。新しいアイテムはもちろん、ポップや宣伝方法なども含めて参考にしているのだそう。
街を散策したり岩盤浴でまったり
「散歩するのが好きなので、天気がいい日は代官山や横浜周辺へ行くことが多いですね。おしゃれなカフェを発見するのも楽しみの一つ。昼ぐらいに起きて、岩盤浴やスーパー銭湯で友達とゆっくり過ごすのも好きですね」
現場を見て体感して
自分なりの分析を!
「化粧品業界は『どんな商品があったらいい?』『あなたならどう宣伝する?』といったクリエイティブな質問が多いので、普段からいろいろなお店に行ってポップや売り場、キャッチフレーズなどを見るのが一番勉強になると思います。さまざまな商品を試して経験値を上げたり、消費者としての自分が"欲しい"と感じるポイントなどを書き出して分析するのも大事だと思います」後輩へのアドバイス
仕事内容や働き方、お給料の使い道など、気になる社会人ライフを5人のOGにインタビュー。先輩からのアドバイスメッセージつき♡
銀行
(入社3年目・リテール営業)
河本さやさん(仮名)
地方勤務や転勤のないエリア勤務が叶えられる金融業界を中心にインターン&就活。銀行では選考の段階からリテール営業コースを選択。
実家暮らしのため、給与の1割を生活費として家に入れている。入社1年目から4割は積み立てで貯蓄! コスメや服などに4割、残りの1割は交際費や大好きな男性アイドルの推し活に費やしている。
「リテール営業というのは、個人顧客に向けた営業のこと。支店に常駐し、自分が担当する個人のお客さまのもとへ伺って、一人一人のライフプランや資産状況に合わせた資産運用や資産継承、住宅ローンなどにまつわるコンサルティングと商品のご提案をしています」
「『最近の営業は、昔と違ってノルマがない』と聞いていましたが、入行してみると支店としての目標が一人ずつにノルマとして振り分けられていて……ギャップは多少ありました。ただ、ノルマがあることで具体的な目標を立てられるのでモチベーションにもなっています」
「お客さまにさまざまな提案をしていくなかで、税務や資産運用にまつわる知識が自然と身につくので、毎日の仕事が勉強につながっています。何より、お客さまのために一生懸命考えてプランを提案したことに対して感謝されると、やっていてよかったなと感じますね」
「必要な知識を身につける意味もあって、1年目にファイナンシャルプランナーの2級を取得しました。いろいろなことに挑戦したいので、今後はリテール営業だけでなく、法人営業や本部での仕事もできるように『abceed』というアプリを使ってTOEICの勉強中です」
「特に転職は考えていないので、今の会社でできる限り頑張ろうと思います。時代的に銀行もITに力を入れていて私自身も興味があるので、ITの国家資格である『基本情報技術者試験』を受けようと思っています。ITに関連する資格を取ると、奨励金が出ることもあるんですよ」
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5:30 起床 通勤は約1時間。身支度や朝食をすませて7時には家を出る。「最初は大変だったけど慣れました」 |
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8:00 出社 オープン準備や雑務があるので、始業時間よりも早めに出社。始業までにメールもチェック。 |
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8:40 始業 顧客へのメールや電話対応を終えたら、午前中に入っているアポイントの準備をすませる。 |
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12:00 ランチは支店内の食堂で アポイントから戻ったら社内の食堂でランチ。「メニューは日替わりの1種類だけ(笑)」 |
顧客の生活に合わせて電話
「朝の時間帯にお電話がつながりやすいお客さまもいらっしゃるので、仕事の準備はすべて8時40分までに整えておき、始業のタイミングで電話をかけるようにしています」
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13:00 昼休憩の時間帯を狙って電話 企業に勤めている顧客の場合は、ランチタイムの終わり間近のタイミングで電話をかける。 |
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14:00 午後のアポイントへ移動 アポイントのない日は、空いている時間に上司や先輩と目標達成に向けたミーティングを行う。 |
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16:00 社内勉強会 週に1〜2回は支店内で勉強会。税務知識、投資信託や保険などの新商品について学ぶ。 |
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17:10 退勤 残業は少なく、遅い日でも18時30分には退勤。コロナ前は同期と食事をして21時頃解散。 |
お客さまのもとへ伺うことがほとんど
午前と午後に1件ずつアポイントが入っているのが理想的なスケジュール。「担当地区が支店から少し離れていることもあり、基本的にはお客さまの会社や自宅に伺います」
アイドルDVDで発散!
「コロナで大好きな男性アイドルのライブがない今は、友人の家で一緒にDVD鑑賞をしてリフレッシュしています。週末も5時30分に目が覚めてしまうので、今年から朝ヨガをスタート。すっごく体の調子がよくなりました♪」
社員に聞いた話は
面接で活用を
「3年の夏から金融のインターンに7〜8社参加し、社員の方にお話を聞けたことが面接でのアピールに役立ちました。志望業界の説明会は、たとえ興味がなくても参加してみると情報収集につながります。就活は大変ですが、『社会人になったら収入が増えて、思いきりオタ活できる!』という想像を心の支えにしていました。不安な時はとにかく動くことも大事だと思います」 後輩へのアドバイス
仕事内容や働き方、お給料の使い道など、気になる社会人ライフを5人のOGにインタビュー。先輩からのアドバイスメッセージつき♡
広告代理店
(入社3年目・営業部)
矢島奈々さん(仮名)
エントリーは100社以上、面接も70社以上と、とにかく気になったら受けるようにしていた。「その結果、後悔しない就活ができました」
パートナーと同棲中のため家賃や食費、光熱費といった生活費にかかるのは全体の3割ほど。コロナ以前は金曜の仕事帰りに同僚と飲みに行くことが多く、服飾費や交際費で4〜5割、残りの2割は貯金に回している。
「SNSに特化した広告代理店の営業部に所属しています。クライアントが抱える課題を解決するためのSNSを使ったプロモーション企画を提案しています。担当する案件の規模はさまざまですが、常に5〜10本の企画を同時進行しています。ハッキリとした繁忙期はありませんが、コスメだと新作が出る時期は忙しいですね」
「華やかな世界をイメージしていたけど、アポイントの電話など地道な仕事が多くて想像していたほど華やかではなかったですね。広告代理店は会社によって雰囲気が違うので、インターンで働いたり、就活以外のタイミングで社員と話をしてみたり、内定後に先輩からぶっちゃけ話を聞けるタイミングがあれば事前に埋められたかも」
「自分なりに一生懸命考えたアイディアや企画が世の中にリリースされるタイミングが一番楽しいです! それから、商品とインフルエンサーのマッチングがうまくいった結果、たくさんの人に手に取ってもらえて商品の売り上げにつながった時や、クライアントから感謝の言葉をいただいた時は本当にうれしいですね」
「プロモーションに携わる人間としては、マーケティングの知識をしっかり学んでおいたほうがいいと感じています。なので、マーケティングに関する講演会やセミナーに参加して積極的にマーケティング手法を学ぶようにしています。また、他社が手がけたいろいろなプロモーションもこまめにチェックするようにしています」
「うちの会社は新卒でも中途でもだいたい3〜4年で転職する人が多いので、私もいつかは転職すると思います。その時は、もう少し大きな広告代理店でSNSだけでなく紙媒体やCMにも携わってみたいですし、メーカーに転職して自分のブランドや商品のプロモーションを考える経験もしてみたいなと思っています」
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8:30 起床 通勤時間は30分ほど。8時に始業するクライアントもいるので通勤中にメールチェックをすませる。 |
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10:00 出社&始業 会社に着いたらすぐにメールの返信作業。クライアントに案件に関する電話連絡などを行う。 |
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14:00 仕事の合間を見てランチ 忙しい時は出勤時に買った食事をデスクですませる。リフレッシュしたい時は会社の外へ。 |
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15:00 リモート会議 クライアントとの打ち合わせはほぼリモート。午前と午後に1件ずつ入ることが多い。 |
SNSチェックでトレンドを把握
「SNSのプロモーションを担当しているので、移動時間や空き時間はほぼスマホでSNSを見ています。帰宅後も、YouTubeやTikTok、Instagramをそれぞれ30分ぐらいチェックしてトレンドを把握したら、翌日のミーティングで共有します」
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16:00 社内ミーティング 朝の短い社内ミーティングに加えて、夕方に進捗管理を共有。他部署とのミーティングも行う。 |
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18:00 社内向け勉強会 週に2回は新しいメディアの勉強会や、おもしろいプロモーション事例をオンラインで共有。 |
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20:00 退勤 コスメ関連のプロモーションが多いこともあり、新作が出る春秋は忙しくて残業が続く。 |
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24:00 就寝 出社時間が遅めとあって、SNSチェックをしているとつい夜更かしをしてしまうことも。 |
頼れるマネージャーとして大忙し
「今はマネージャーを務めているので、朝のミーティングで今日の目標を発表したり、数字の管理について話したりします。 チーム内は若手が多いので、彼らのToDoやタスク管理をしたり、部署を横断した企画会議にも参加しています」
同僚たちとアフタヌーンティへ
「会社のアフタヌーンティー部に所属していて、休日は部員たちとホテルのアフタヌーンティー巡りをするのが楽しみなんです♪ 疲れている時は、ひたすら眠ったり、ためどりしたドラマを見たりしてリフレッシュしています」
社員の話を聞くのが
ギャップ解消への近道
「考えた企画が広告になる過程はすごくおもしろいし、私自身は素敵な仕事だと思っていますが、他業種と比べると激務なことも多いので、ギャップを埋めるために、就活中はいろんな会社の人に話を聞くのがいいと思います。面接は自分のやりたいことが明確になるので、気になったらとにかく受けるのもおすすめ。ダメでも"自分に合わなかっただけ"と思えばいいんです!」 後輩へのアドバイス
仕事内容や働き方、お給料の使い道など、気になる社会人ライフを5人のOGにインタビュー。先輩からのアドバイスメッセージつき♡
システムエンジニア
(入社3年目・金融システム部)
藤田麻衣さん(仮名)
教員免許を取ろうと考えていたが、インターンに参加したIT企業でプログラミングに初めて触れておもしろさを感じ、文系ながらSEを志望。
家賃、光熱費、食費などを含む生活費が4割。1割は貯金に回し、服やコスメなどの服飾費が2割、交際費に3割ほど。「友達と飲んだり、出向先の人たちと食事をしたりできないから交際費は浮くけど、さみしい……」
「プログラミング言語を使ってシステムを構築する仕事です。今は保険会社から契約者に保険金を支払う際に使用する金融システムの保守(修正、復旧、改善など)と開発に携わっています。会社からの出向という形で、入社以来ずっとクライアント企業に常駐していますが、コロナ禍で最近はほとんどリモートワークになりました」
「『文系でも研修でどうにかなるよ』と言われたけれど、専門知識を身につけている理系出身の同期とのハンデは大きかったですね。先輩たちも、基本は理解しているだろうという前提で話が進みがちだったので、『分かりません』と言いづらくて……。とにかく文系の同期たちとお互いに教え合い、協力しながら勉強しました」
「作成したプログラムが実際に稼働した時は本当にうれしいです。先輩と二人で出向していますが、クライアントの方々も優しくて人間関係にも恵まれています。学校でプログラミングを専門的に学んだわけではないので大変なことも多いけれど、日々の業務が勉強になっています。やりがいがあり、自分の成長を感じられる仕事です」
「就活中からコーディングの基礎知識を勉強していましたが、いざ入社して業務を始めるとさらに足りない部分が見えてくるので『基本情報』という情報処理の資格取得に向けて勉強中です。ウェブ上でプログラミングも学んでいます。『応用情報』や『段階情報』といったさらに上の資格もあるので、そこも目指していけたら」
「今年か来年のうちに、会社から技術面でも能力面でもプロジェクトリーダーとして認めてもらえるようにスキルアップしていこうと思っています。うちの会社の場合、プロジェクトリーダー以降のキャリアは、技術者とプロジェクトを回すマネージャーに分かれるのですが、マネージャーを目指していきたいと考えています」
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6:00 起床 実際に出社していた頃は6時起きだったが、リモートワークとなった現在は8時起きだそう。 |
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9:00 始業 コロナ以前は8時30分に出社。始業後、先輩と30分ほど軽く打ち合わせした後メールチェック。 |
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10:30 コーディング作業 打ち合わせなどの予定を組んだら、プログラムを構築するコーディング作業に取りかかる。 |
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12:00 昼食はお弁当 休憩スペースで持参したお弁当ランチ。作業に集中していると13時頃になってしまうことも。 |
出向先はフランクな人多し
「最初は緊張したけど、出向先の保険会社の方々はフランクな人が多いので進捗などの確認も優しく声をかけてくれます。会社は違うけど、同僚って感じで楽しいです。契約が終わらない限り常駐なので、人間関係に恵まれたのは幸せでした」
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13:00 レビュー作業 午前中の作業を部署のメンバーや先輩と確認し合い、修正点や改善点を洗い出して共有する。 |
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15:00 修正作業 レビューで明らかになった修正点や改善点を反映し、使いやすくなるようブラッシュアップ。 |
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17:00 退勤 修正が多い時や細かいチェックが必要な時は残業になるが、通常は定時退勤できる環境。 |
通勤時間を資格の勉強にスイッチ
「出社していた頃は週に1度、プロジェクトメンバーでランチミーティングをしていましたが、今はリモートワークなので孤独な作業です(笑)。でも、通勤がなくなった分の時間を資格の勉強にあてられるので助かっている面もあります」
買い物大好き♡
彼と百貨店へ
「友達と話すのが好きなので、リモートワークになるまでは休日の夕方から飲みに行ってストレス発散していました。あとは、買い物が好きなので、同棲中の彼と一緒にルミネや百貨店でコスメとか服をチェックしていましたね」
勉強への意欲や
コミュ力をアピール
「文系出身のSE志望を採用してくれる企業は少ないので企業研究は必須! 理系の人と比べると技術力では勝てないので、コーディングの本を読んでいる、資格の勉強をしているなど、技術面の勉強をしている姿勢を見せるとアピールにつながります。仕事では打ち合わせやレビュー作業での意見交換、ヒアリングなども多いので、コミュニケーション力も前面に出すといいかも」 後輩へのアドバイス
仕事内容や働き方、お給料の使い道など、気になる社会人ライフを5人のOGにインタビュー。先輩からのアドバイスメッセージつき♡
転職経験あり
アパレル業界
(社会人4年目・生産管理補助、販売等)
吉野未央さん(仮名)
大学で被服を学んだこともあり、もともとはアパレルのプレス志望。就活では、誰もが憧れる大手アパレルメーカーばかりを受けていた。
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大学4年生 アパレル販売員のアルバイト 大学2年生から大学卒業までの3年ほど、アパレル販売のアルバイトを経験。基本的な販売スキルを習得し、業務の流れも把握。 |
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新卒時 大手アパレル会社に入社 好きなブランドを扱う企業で販売スタッフとして働き始めたが、プレスになれる保証はないため転職を考え始める。 |
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1度目の転職 人材系ベンチャー企業に入社。採用・広報を担当 PR未経験でもOKな採用&広報の求人に魅力を感じて転職。広報業務を一から学び、画像処理ソフトを使った作業も習得。 |
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2度目の転職 アパレルOEMに入社 会社の業績が悪化して転職を考えていた頃、友人の紹介でアパレル業界に復帰。自分にとって理想的な環境で働き始める。 |
転職のきっかけは憧れと現実のズレ
念願のアパレル業界で内定を獲得。販売スタッフとして社会人生活をスタートさせた吉野さん。ところが、2年目には転職を意識。
「いきなりプレスにはなれないと分かっていたし、販売も好きだから頑張れると思ったけど、時間がムダに過ぎていく気がして。やりたいことと現実のズレに落ち込みました」
仕事へのモヤモヤが膨らみ続けていたところに失恋が重なり、ストレスから突発性難聴に。やりがいのない日々に「人生がつまらない」と感じるようになってしまったという。
「この環境を脱却するには自分が変わるしかないと思って、転職を決めました。もうアパレルにはこだわらず、魅力的なものやサービスを発信できる仕事に軸を置いて探しました」
社会人2年目ということもあって学べる環境を求めて活動した結果、人材系ベンチャー企業に採用担当&広報として入社することに。
「未経験でもPRに携われるという点が魅力でしたね。広報記事の書き方などPRの基礎を学びながら、基本的な事務作業や『イラストレーター』や『フォトショップ』などの使い方も覚えていきました。社会人として目標にしたい先輩方も多く、やりがいのある職場でした」
仕事のやりがいを手に入れ、スキルも身につけ、働くことの楽しさを実感し始めた頃、憧れだった職場のリーダーが起業のために退職すると状況が一変。リーダーを慕って退職者が続出し、業績悪化のため吉野さんは営業部署へ異動となった。
「ベンチャーだと、何が起きるか分からないんだなと実感。学ばせてもらった恩もあるし、入社して1年もたっていないから辞めたくなかったけど、自分の目指す方向とは違う道に進んでいることが不安で。どうしようか悩んでいたら、友達から『インターン先で人を探してるんだけど、どう?』って連絡をもらったんです」
連絡をくれた友人とは1週間前に食事をしたばかり。実は、吉野さんには大きな夢がある。それは自分がプロデュースした服を世に発信すること。友人がインフルエンサーのプロデュースするブランドでインターン中だと知り、話を聞かせてもらったばかりだった。
「その時に、自分の夢とか今の会社の状況を話していたんです。だから、インターン先の社長から『人を増やしたい』と相談された時、真っ先に推薦してくれたみたいで。そのブランドがある会社は小規模ですが、こんな会社は他にない!と思えるぐらい理想的な環境で。すぐに面接をお願いしました。面接では自分のスキル、将来やりたいこと、そのために今やっていることなどを伝えました」
転職で経験したことは何ひとつムダじゃない
運命的な出会いを経て、再びアパレルの世界へ足を踏み入れた吉野さん。2度の転職活動を振り返って感じるのは、「ムダなことは一 つもない」ということ。
「今思えば、プレスになるために頑張ってアピールする方法はあったかもしれないけど、行動していなかったら2社目にも出会えなかったし、スキルも身につかなかった。そう思うと全部つながっているんだなって。ただ、やり方や意識を変えることで頑張れることもあるから、無理に転職する必要もないと思います」
現在は、デザイナーのデザイン画をイラストレーターで絵型に起こす生産管理補助を中心に、サンプル品のタグをミシンで縫いつけたり、ポップアップイベントの販売スタッフになったりと、さまざまな業務に携わる。
「うちの会社は生産から管理、販売まで一貫して行うので、すべての業務に携われる分、学びも多いです。今まで販売しか知らなかったので、洋服が生まれる過程を身近で見られるのが一番勉強になりますね。まずは生産管理補助の仕事を覚えて、一人でも任せてもらえるようになるのが目標です!」
知っておきたい
転職のリアルQ&A
働きながら転職活動するポイントは経験者に聞くのが一番の近道!
働きながらの転職で大変だったことは?
仕事の後に企業分析したり、面接に向けて志望動機を考えたりしていると、ゆっくりできる時間はゼロ。休日に友達から誘われても、「今はごめん!」と断って、すべてを転職活動に向けていました。本当に転職すると決めるまでの、迷っている時期も精神的にはつらかったです。
転職サービスは何を活用してた?
エージェントを2社利用しましたが、1社は17時以降連絡がとれないし、欲しい情報が返ってこなくて。もう1社はいつでもすぐ返信をくれるし、丁寧にサポートしてくれました。気軽にいろいろな企業の人と話せる「ウォンテッドリー」のカジュアル面談を利用するのもおすすめ!
転職に向けたスキルアップは意識した?
1回目の転職はまだ社会人経験も浅いし、基本的なビジネスマナーが身についていないままでの転職活動が不安だったので、秘書検定3級の資格を取りました。2社目の仕事を通じて学んだ「イラストレーター」や「フォトショップ」のスキルも、結果として今の仕事に役立っています。
教えて先輩!
仕事に慣れ責任も増え始める3〜5年目。コロナ前後での変化や、今感じていることをリサーチ。
7割が「あまり変わらない」と回答し、就活生にとっては安心の結果となった。一方、程度の差はあるものの、2割の人の給与が下がっていることが判明。
リモートワークの推進など、働き方が変わったことで24%の人が「残業が減った」と回答。Q1で給料が下がった理由の多くは、残業代の減少が要因と考えられる。
仕事とプライベートを同じくらい大切にして過ごしている人が半数以上。人生における「仕事重視派」と「プライベート重視派」の割合はほぼ同じ。
実に72%がモチベーションの低下を実感……。「リモートワークになったことで、コロナ前の働き方がストレスの原因だと分かった」(26歳・サービス)と、自分の働き方を客観視できたことがきっかけという意見も少なくなかった。
自分の作った商品が店頭に並んでいるのを見た時
(26歳・製造)
患者さんの症状がよくなり、自分でできることが増えた時
(26歳・作業療法士)
上司や先輩から難しい業務を頼まれ、頼られていると感じた時
(25歳・事務)
「自分の企画が認められたり、一人でやれる仕事が増えた時」(24歳・人材)など成長を実感できる瞬間をあげる人も多かった。
シフト制で土日休みが少ないので、友達と予定が合わない
(25歳・営業)
ルーティン業務に慣れすぎて、新しいことに挑戦する勇気がない
(27歳・商社)
一つ間違えると大変な仕事なので気を張りすぎて疲れてしまう
(23歳・法律)
「自分が頑張っても、何もしない上司の手柄にされてしまうという理不尽さを味わっている」(27歳・サービス)という悲しい告白も。
「同僚が気分屋」(24歳・販売)、「上司に八つ当たりされる」(26歳・看護)、「意見の違いからギクシャクすることがある」(25歳・保育士)
ロールモデルがいる人は3割以下。「男社会で気軽に相談できる女性の先輩がいない」(25歳・教育)、「50代以上が多くて、人生経験をあまり参考にできない」(26歳・不動産)
仕事のスタイルに関してのお手本は身近にいるよう。「温かく見守ってくれる先輩のおかげで頑張れる」(24歳・生産)
59%の人が、いずれ転職するつもりでいることが明らかに。同業種への転職だけでなく、「今までの経験とキャリアを生かして、異業種にチャレンジしたり起業したりしてみたい」(28歳・広報)という意見もあった。
「恋人がいる」と答えた人は約6割。そのうち4割近くが入社後に出会い、交際をスタート! 学生時代と違って、年齢も性格もさまざまな人と出会う機会が増える分、新しい恋が芽生えるきっかけも多いのかも。
現代では共働きがスタンダードになりつつあるだけに、「結婚を機に退職する予定」と答えた人は18%ほど。「仕事にやりがいを感じるし育休制度も整っているので、できるだけ長く働きたい」(28歳・メーカー)という声も。
大好きなアイドルのライブに行ける日を楽しみにDVDを見てモチベを保つ!
(28歳・事務)
資格の勉強などスキルアップにつながることに挑戦して自身を持つ
(26歳・メーカー)
彼とデートする日を決めて、コーディネートのシミュレーションをする
(27歳・医療)
家族や友人、パートナーや推しなど好きな相手と過ごすことでリフレッシュしている人がほとんど。「13年飼っている亀たちと手をつないで寝る」(24歳・アパレル)、「猫と遊ぶ」(23歳・接客)などペットの存在も癒やしに。
62%が仕事に対する「満足」を感じているという結果に。満足していない理由には、コロナによるモチベーションの低下も関係している可能性あり。
※2021年5月23日~5月26日、non-no LINE会員にアンケート調査、99人が回答。2021年6月8日~6月10日、パイルアップ調査、200人が回答。