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【北京オリンピック】羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真……各国の注目選手をご紹介【フィギュアスケート男子】
いよいよ開幕した北京オリンピック。フィギュアスケートでは、複数の4回転ジャンプに加え、技の完成度、芸術性、そのすべてを満たさなければ表彰台には届かないという、かつてないほどハイレベルな戦いが繰り広げられる。8日から始まる個人戦を前に、百花繚乱の男子シングルの注目選手をご紹介。
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フィギュアスケート
2022.02.02更新日:2022.03.25
いよいよ北京オリンピックが開幕。
金メダルの行方に注目が集まりますが、その個人戦に先駆けて開催されるのが団体戦。
個人戦はテレビでよく見るけど、団体戦って一体どんな種目?という方のために、出場メンバーやルールを簡単解説!
これを見れば北京オリンピックがもっと楽しめるはず!
2014年に開催されたソチオリンピックより新たに種目に加わったのが団体戦。
男女シングル、ペア、アイスダンスの4つのカテゴリーで、それぞれの順位に応じた獲得ポイントの合計でメダルを争うというもの。
日本はこれまで2大会に出場するも、いまだメダルを獲得したことがなく、今回悲願の初メダルを狙う。
エントリーできるのは最大10か国。
男女シングル、ペア、アイスダンス4種目のうち、少なくとも3種目でオリンピック出場権を獲得していることが条件。
男女シングル、ペア、アイスダンスの各選手が、予選でショートプログラム(アイスダンスはリズムダンス)を滑り、獲得点の上位5か国が決勝のフリープログラム(アイスダンスはフリーダンス)に進むことができる。
獲得点は、1位10ポイント、2位9ポイント、3位 8ポイント……というように順位により定められており、そのポイントの合計で競う。
団体戦メンバーが正式に確定するのは競技前日。
ここでは出場が予想される日本チームのメンバーをご紹介。
・坂本花織
全日本選手権優勝で、オリンピック“一発内定”を有言実行。
今回の女子シングル日本代表の中で唯一のオリンピック経験者(6位入賞)で、完成度の高い演技で世界に挑む。ダイナミックで安定感のあるジャンプと世界随一のスケーティングで、海外にもファンが多い。太陽のような笑顔とチャーミングな関西弁がトレードマーク。
・樋口新葉
前回のオリンピックで惜しくも代表入りを逃した悔しさをバネに4年間ひたすらに技術を磨いてきた。世界で戦う武器としてトリプルアクセルを習得し、試合での成功率もどんどん上昇中。全身から感情がほとばしるようなエモーショナルな演技で観客の心をわしづかみにする名手。
・河辺愛菜
シニアデビュー2シーズン目。全日本選手権で初の表彰台に上り、見事代表入り。
ジュニア時代から操るトリプルアクセルは、ショートから組み込む構成。
シニアの国際大会デビュー戦となったグランプリシリーズNHK杯でもトリプルアクセルを決めており、大舞台でも臆することのない度胸と勝負強さも武器。
三浦璃来&木原龍一組
今年結成3年目にして、成長著しい今大注目のペア。愛称は“りくりゅう”。
今シーズンの初戦、オータムクラシックで国際大会初優勝を飾ると、グランプリシリーズ2戦ともメダルを獲得し、グランプリファイナル進出を決めるなど、破竹の勢いで進化中。木原選手は3大会連続の出場。演技以外での、二人の微笑ましいやり取りも度々話題に。
小松原美里&小松原尊組
全日本選手権4連覇。愛称は“チームココ”。
全日本選手権のフリーダンスでは、自己ベストの演技で優勝。悲願のオリンピック出場権を獲得した。2020年には男性のティム・コレト選手が日本国籍を取得し、「小松原尊(たける)」に改名。ちなみに名前の由来は『日本書紀』に登場する「日本武尊(やまとたけるのみこと)」で、美里選手の母が命名。フリーダンス『SAYURI』は、夏木マリさんのナレーション入り。
ロシア(ROC)/アメリカ/カナダ/日本/中国/イタリア/ドイツ/ジョージア/チェコ/ウクライナ
過去2大会は、ロシア、アメリカ、カナダが連続でメダル獲得。
男女シングル個人戦では好成績を残してきたものの、団体戦では過去2大会とも5位と、まだメダル獲得経験のない日本。
今回のオリンピックでは、ペア三浦璃来&木原龍一組の台頭によりいよいよ表彰台が見えてきた。さらにアイスダンス小松原美里&小松原尊組は、国内の激闘を制しての参戦。
男女シングル、ペア、アイスダンスと、過去最もメダルに近い最強の布陣でフィギュアスケート大国に挑む。
また団体戦は個人戦に先駆けて行われる。
五輪には“魔物”が潜むと言われるように、オリンピックは特別な大会。
特に初出場の選手は、個人戦に向け、その独特の雰囲気や緊張感を味わっておくというメリットがある。
団体戦で会心の演技ができれば、個人戦への弾みがつくという選手もいるだろう。
しかし一方で、今回は団体戦の表彰式が7日(月)の夜、そして男子シングルのショートプログラムが8日(火)の午前からと、非常にタイトなスケジュールのため、団体戦に出場する選手にとっては体力面での調整がハードであるということも挙げておきたい。
ペア競技は、男女シングル同様ショートプラグラム(SP)とフリースケーティング(FS)で構成。
男女シングルの技を基本としながら、ペアでしか見ることができないダイナミックな要素も。例えば、男性が女性を高く持ち上げる「リフト」、男性が女性のジャンプを補助するために空中に投げ上げる「スロージャンプ」、手を掴み合い、男性を中心に円を描くように女性が回る「デススパイラル」などがある。
一方アイスダンスは、リズムダンス(RD)とフリーダンス(FD)で構成。
男女シングルやペアと違い、1回転半以上のジャンプや、男性が女性を自分の頭より上に上げるリフトなどは禁止。相手とぶつかってしまいそうな距離で行われる、ぴったりシンクロしたツイズル(多回転の片足ターン)の美しさは必見。
いよいよ開幕した北京オリンピック。フィギュアスケートでは、複数の4回転ジャンプに加え、技の完成度、芸術性、そのすべてを満たさなければ表彰台には届かないという、かつてないほどハイレベルな戦いが繰り広げられる。8日から始まる個人戦を前に、百花繚乱の男子シングルの注目選手をご紹介。