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フィギュアスケート
2020.01.21更新日:2021.11.15
「氷上のアーティスト」と呼ばれるスイスのステファン・ランビエール。
7歳の時からスケートを始め、2000年からシニアクラスにも参戦、2度の世界選手権優勝、トリノオリンピック銀メダルなどを経て、2010年3月に競技を引退した。
輝かしい現役生活から引退した後は、プロスケーターとしてアイスショーで大活躍。
現在はショー出演のかたわら、後世の育成にも情熱を傾けている。 男女問わず日本のスケーターたちとの関わりも深く、母国スイスにて島田高志郎、宇野昌磨らを指導。 モデルのようなルックスで、イケメンコーチとしても話題のステファンの、現役時代からこれまでの軌跡を美しい写真とともにプレイバック。歴代の衣装にも注目。
2004年の世界選手権で4位と惜しくも表彰台を逃したステファン。
2005年世界選手権では、難易度を上げて得点を上げるためにフリーのプログラムを変更し臨んだ。ショートで1位に付けると、フリーでもライバルたちがミスを連発する中、見事4回転トーループを成功させ、世界チャンピオンに輝いた。
シニアの国際大会での初めてのメダルが、世界選手権での金メダルとなった。
この時ステファン・ランビエール19歳。
2位はカナダのジェフリー・バトル、3位はアメリカのエヴァン・ライサチェク。
姉・シルヴィアさんと喜びのハグを交わすステファン。
この頃キス&クライでよく披露していたポーズは、グッズを集めるほど大好きなてんとう虫をイメージしたもの。
ステファンにとって2度目のオリンピック。4年前のソルトレークシティオリンピックとは置かれている環境が大きく異なり、現世界王者として大きなプレッシャーがかかった大会となった。
試合の2週間前に膝を痛めるトラブルに見舞われながらも、ショートでは持ち前の表現力を披露し3位に。フリーのヴィヴァルディの「四季」では、冒頭で4回転トーループからの3連続ジャンプを見事着氷。その後ミスがあったものの、自身の代名詞でもある美しいスピンで観客を魅了し、銀メダルを獲得した。
表彰式では感極まって涙を流すシーンも。
ディフェンディングチャンピオンとして迎えた2006年の世界選手権。
オリンピックでの勢いそのままに、クリーンな演技で優勝、スイス選手として初めての2連覇を達成した。
2006-2007年シーズン。オリンピック銀メダルと世界選手権を2連覇したことで競技に対するモチベーションを失い、ヨーロッパ選手権を欠場した。
この年、シーズンのラストを飾る世界選手権の舞台は東京。ステファンは、日本のアイスショーのプロデューサーからラブコールを受けたこともあり、大好きな日本のファンの前で再び滑ることを決意した。
フリーに選んだプログラムは、後にステファンの代表作となるフラメンコ「ポエタ」。ショートでミスがあり6位と出遅れたものの、フリー2位と巻き返し、銅メダルを獲得した。
1位はフランスのブライアン・ジュベール、2位は髙橋大輔。
2007-2008年シーズン。フリーは引き続き「ポエタ」。トリノで行われたグランプリファイナルでは、総合得点でショート1位だった髙橋大輔を上回り、逆転優勝を果たした。
写真は、2007年ハルビンで開催された中国杯。結果は3位。
2008年10月、左足内転筋を痛めたことを理由に競技会からの引退を表明。
2009-2010年シーズン。ケガが回復したこともあり、オリンピックを目指し競技に復帰。
迎えた2010年のバンクーバーオリンピックでは、3位の髙橋大輔に僅かに及ばず惜しくもメダルを逃した。
その年の世界選手権には出場することなく、惜しまれながら引退を発表した。
ショートは、いつかプログラムに使いたいと取っておいたという「ウィリアム・テル序曲」(写真)。フリーはワルツの「椿姫」。
華々しい競技生活からの引退後、プロスケーターとしてアイスショーに精力的に出演。日本、韓国、アメリカ、イタリアなど世界中を飛び回り、「世界一」と称されるスピンや情熱的な演技で多くの観客を魅了した。
ショーでは常に新しいことにチャレンジし、日本のラブソングや弟子のデニス・ヴァシリエフスとのペアプログラムを披露したり、フィギュアスケートと日本文化を融合させた「氷艶hyoen2019 ―月光かりの如く―」では、平安装束に身を包み、『源氏物語』の朱雀帝を熱演した。
また豊かな表現力と芸術性を活かして、振付師としての活動もスタート。
かつてともに戦った髙橋大輔や、カザフスタンの英雄、故・デニス・テンの「ブエノスアイレスの春」などを担当した。
コーチ業で忙しい現在も、自身のプログラムや、ミハイル・コリヤダ、デニス・ヴァシリエフス、島田高志郎などトップスケーターの振付も多数手掛けている。
羽生結弦ら世界有数のスケーターが出演するアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」で、客席を沸かすステファン。
2014年に、スイス・シャンペリーにスケート学校を創設。2016年からラトビアのデニス・ヴァシリエフスのコーチに就任。日本選手の強化合宿で指導した縁もあり、2017-2018年シーズンから島田高志郎のコーチも務める。
スイスのステファンの自宅に下宿していたこともあるデニス・ヴァシリエフス。美しすぎる師弟としても話題に。
ステファンのことを父親のように信頼しているという、日本の次世代のエース島田高志郎との演技前の一幕。恒例のグータッチを交わし、試合に送り出す。
弟子の演技を真剣に見守る表情や、手を叩き飛び跳ねながらジャンプの成功を喜ぶ姿など、コーチとしてのステファンもいつも注目の的。
2018年のジュニアグランプリファイナルでは、現役時代の戦友ブライアン・ジュベールと、コーチとして対面するという場面も。
アイスショーなどでの共演も多いことから親交も深く、以前から宇野昌磨の才能を高く評価していたステファン。山田満知子コーチ、樋口美穂子コーチの元を離れ、メインコーチを付けずにシーズンに挑んでいた宇野のジャンプの指導も務めた。
2019-2020年シーズンのグランプリシリーズ・ロステレコム杯では、その流れで宇野に帯同。演技後、温かなハグと激励の言葉で迎え、キス&クライで笑顔で隣に座る姿が大きな話題に。
年末に開催された全日本選手権では、シーズン中不調だった宇野を優勝に導き、年明けより正式なコーチに就任した。
▶ ステファン・ランビエールのプロフィールをチェック
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1985年4月2日生まれ、スイス出身 氷上のアーティストの異名をもつスイスを代表するスケーターで、2006年トリノオリンピック男子シングル銀メダリスト。2010年に競技から引退、プロスケーターに転向後は世界中のアイスショーで観客を魅了し、現在は振付師、コーチとしても活躍中。
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