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【北京オリンピック】フィギュアスケート団体戦のルールやポイントを初心者向けに解説!
フィギュアスケートの個人戦はテレビでよく見るけど、団体戦って一体どんな種目?という方のために、出場が予想されるメンバーやルールを簡単解説!団体戦のポイントや、ペア、アイスダンスの違いなど、これを見れば北京オリンピックがもっと楽しめるはず!
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フィギュアスケート
2022.02.05更新日:2022.03.25
いよいよ4年に1度の決戦の火蓋が切られた。
2月4日から始まる団体戦を皮切りに、史上最も美しく熾烈な氷上決戦が幕を開けた。
複数の4回転ジャンプに加え、技の完成度、芸術性、そのすべてを満たさなければ表彰台には届かないという、かつてないほどハイレベルな戦い。
8日から始まる個人戦を前に、百花繚乱の男子シングルの注目選手をご紹介。
フィギュアスケートの個人戦はテレビでよく見るけど、団体戦って一体どんな種目?という方のために、出場が予想されるメンバーやルールを簡単解説!団体戦のポイントや、ペア、アイスダンスの違いなど、これを見れば北京オリンピックがもっと楽しめるはず!
オリンピック2連覇王者として挑む3度目のオリンピック。
平昌オリンピックでの金メダル獲得以降は、自分の夢である“4回転アクセル”を追いかけ、まだ誰もその向こう側を見たことがない、高い高い壁に一人で立ち向かってきた。
8か月ぶりの実戦となった2021年末の全日本選手権では、ショートでISU非公認記録ながら今季最高得点で1位に。
そしてフリーではついにあの大技を実戦初投入。惜しくも認定とはならなかったが、フィギュアスケートの新たな扉を開く第一歩となった。
さらに4回転ジャンプをひたすらに練習してきたことで、その他のジャンプもより一層磨きがかかり、すべてのジャンプが一つの振付であるかのようなシームレスな演技を披露してくれた。
2020-2021シーズン以降、新型コロナウイルス感染症拡大により、一人で練習をする日々が続いた。そのなかでここまで技術的にも芸術的にも進化を遂げているのは、これまでも羽生選手を押し上げてきた飽くなき探求心の賜物だろう。
4回転アクセルは今や羽生選手一人の夢ではなく、みんなの夢に。
幾つもの困難を乗り越え、不可能を可能にしてきた絶対王者は、今度はどんな景色を見せてくれるだろう。
そしてフィギュアスケート男子では94年ぶりの3連覇へ。
磨き上げてきたダイヤモンドは、五輪のリンクで眩い光を放つのか。
黄金のジャンプに新たな仲間を携え、いよいよ王が決戦の舞台へと帰ってくる。
前回のオリンピックで見事銀メダルを獲得。
しかしその後は、試合直前のケガ、ジャンプの不調、拠点の変更……と激動の4年間を過ごしてきた。
時に演技後は氷の上に倒れ込み、そして時に温かい涙を流し、目の前の試合に全力で挑み続けてきた不屈のファイター。
長年一緒だったコーチのもとを離れ、一人で戦った2019-2020シーズン前半。“スケートをやめたい”と思うほど追い込まれたこともあったが、ステファン・ランビエールコーチの大きな愛に触れ、再びスケートを楽しむ気持ちを取り戻し、ともに前へと歩み始めた。
「世界一になるために何が必要か?」
コーチからの問いに対して導き出した答えは、4回転ジャンプを5本跳ぶという、自己最高難度の構成だった。
そのために今シーズンは、平昌オリンピック以来プログラムに組み込んでいなかった4回転ループに再びチャレンジ。グランプリシリーズNHK杯では 大きな加点が付く出来栄えで着氷させ、総合自己ベストで優勝を飾った。
オリンピック代表選考を兼ねた全日本選手権では、直前にケガを負いながらも、自身に課した試練から逃げることなく、当初の予定通り4回転ジャンプ5本に果敢に挑戦。すべて成功とはならなかったが、気合で銀メダルをもぎ取った。
現在もケガは完治していないということであるが、この4年間で手に入れたたくさんの愛と武器を手に、北京の地で躍動してくれることだろう。
そして燃え盛る炎のような熱い『ボレロ』で、北京の氷を解かしてくれるはずだ。
2020年1月。次世代を担う選手たちが出場するユースオリンピックで旗手を務め、さらには逆転優勝で金メダルを獲得。金メダルを手にしたことで、改めてオリンピックへの気持ちを強くし、「狙うなら北京オリンピック」と話していた鍵山選手。
翌月にはジュニアながら参戦した四大陸選手権で銅メダル、そして1年後、シニアデビューを果たした2020-2021シーズンには、世界選手権で銀メダルと、光の速さで世界のトップ選手たちと肩を並べた。
そしていよいよ幕を開けたオリンピックシーズン。
新たな4回転ジャンプにも挑戦し、北京に向けて邁進する日々が始まった。
しかしこれまで“挑戦者”として戦ってきた鍵山選手にとって、世界選手権銀メダリストとしてのプレッシャーは想像以上だった。
初戦のげんさんサマーカップで2位となり、関東選手権、北京オリンピックのテスト大会も兼ねたアジアンオープントロフィーでは優勝したものの、ジャンプでミスが出てしまった。
そしてグランプリシリーズ1戦目のイタリア大会。ショートではジャンプのミスが響き、まさかの7位。試合の目標にいつも“ノーミス”を掲げてきただけに、この結果はショックだったことだろう。
コーチで父の正和さんからのアドバイスを胸に、初心に返る気持ちで臨んだフリー。ジャンプを成功させるたび、力がみなぎっていくようなエネルギッシュな演技を披露。ノーミスで終え、世界選手権で出した自己ベストを更新する得点で優勝。7位からの金メダルという大逆転劇で、地力を証明してみせた。
その後、フランス杯でも優勝を決め、見事グランプリファイナル出場権を獲得(コロナの影響により中止に)。
12月。オリンピック代表が決まる全日本選手権。
ショートで3位につけ、勝負のフリー。緊張をコントロールするかのように顔をたたき、精悍な顔つきでリンクの中央に立つと、ピアノの音色に合わせ次々とジャンプを着氷。そのほとんどに高い出来栄え点が付き、情感たっぷりな滑りで、映画『グラディエーター』の主人公の苦悩を表現した。
参考記録ながら総合得点で自己ベストをたたき出し、3位に。重圧に打ち勝ち、銅メダルと輝くオリンピックへの切符をつかみ取った。
そしてユースオリンピックから2年後。
北京オリンピックのリンクに鍵山選手が降り立った。
世界ランキングは2位で、堂々の最終グループでの滑走。
フリーでは今シーズン序盤に投入し、一時封印していた4回転ループを再び投入予定と、この大舞台でも挑戦の気持ちを忘れない。
日の丸を背負って戦う初めてのオリンピック。
“挑戦者”鍵山優真の新たな第一歩をしっかりとこの目で見届けたい。
金メダル候補の筆頭として乗り込んだ前回のオリンピックで、ショート17位と出遅れてしまったネイサン。
しかしフリーで4回転ジャンプ6本にトライするという自分のリミッターを外した圧巻の巻き返しは、今も多くの人の記憶に鮮やかに残っていることだろう。
その後は平昌での苦い思い出を打ち消すかのように、“強いネイサン・チェン”の姿で走り続けた。
何度も世界歴代最高得点を更新し、グランプリファイナル、世界選手権ともに3連覇。
1度たりとも表彰台の頂点を譲ることのない完全無欠の世界王者として君臨し続けた。
そしていよいよ開幕したオリンピックシーズン。初戦のスケートアメリカでは珍しいミスが続き3位となったが、その翌週の試合では見事な修正力を見せ、トップの座へと返り咲いた。
一部では連勝記録が途絶えたとも言われたが、4年間積み上げてきた圧倒的な記録たちはすべてネイサンのもの。
時にはミスをすることもある、勝利は永遠に続くものではない、ということをもう知っているネイサンだからこそ、今の輝かしい成績に甘んずることなく成長し続けてこられたのだろう。
そしてそれこそがネイサンが王者であり続ける所以である。
北京オリンピックでは、4回転ジャンプ5本に挑戦することを明言。
試合ごとに自由にジャンプの構成を変えることができるネイサンだけに、実際の本数がどうなるかはわからないが、オリンピック史に残る演技でまたしても世界にその名をとどろかせてくれることだろう。
4年前の平昌オリンピック。ケガやスケート靴の問題に苦しむなか、3度の厳しい国内選考を経て見事たった1枚のオリンピック代表の切符を勝ち取ったジュンファン。
シニア1年目で迎えたオリンピックの舞台。母国代表として堂々たる演技を披露し、15位という結果を残した。
そして翌シーズンより、シニアでの快進撃が始まった。
チャレンジャーシリーズ2戦で銀メダルを獲得すると、グランプリシリーズでも2戦とも銅メダルに輝いた。
韓国男子シングルとして初出場を果たしたグランプリファイナルでも、見事銅メダルを獲得。試合を重ねるたびに、韓国の男子フィギュアスケート界に新たな記録を刻み込んだ。
しかしその華々しい活躍の裏には、依然としてケガや靴が合わないという問題も。それに加え、1シーズンに11試合出場という過酷なスケジュール。合わなくなった靴を2週間で5回も変えながら、すべての試合に全力を注ぐジュンファンの姿があった。
2019-2020シーズン前半には、新たに4回転フリップを盛り込み、難度を上げた構成に挑戦。ショート、フリーともに納得のいく演技ができない試合が続いたが、中盤以降は4回転を以前より磨いてきた美しいサルコー、トーループに絞り、演技の完成度を高めていった。
1月の国内選手権ではショート、フリーともに代名詞のルッツ+ループを決め、ノーミスの演技で優勝すると、その勢いのまま韓国で開かれた四大陸選手権へ。
回転不足となるジャンプがあったが、地元の熱い声援を受けて、輝くような笑顔を見せた。
その後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2020-2021シーズン以降は拠点のカナダに渡れず、韓国で練習に励む日々が続いた。
その間ダンスやボクシングにも取り組み、技と表現力を磨いた。大会が相次いで中止となったなか、シーズン最後の試合となった世界選手権では、内なる炎を吐き出すような迫力のある演技で、韓国男子最高の10位に。
これまで1枠だったオリンピックの出場枠を「2」とし、韓国男子フィギュアスケート界の未来に新たな希望をもたらした。
そして今シーズンは4年間の努力の成果が着実に実を結んでいる。
誰もが心を奪われる氷の上での圧倒的な存在感、ため息が漏れる美しいイナバウアー、着氷の流れまで見事な4回転サルコーと、技術面でも芸術面でも圧倒的に進化。
直前の四大陸選手権では、ショート、総合得点で自己ベストを更新。初のISUチャンピオンシップタイトルを獲得し、またしても新たな歴史を打ち立てた。
大きな自信を胸に挑む、2度目の大舞台。
演技から溢れ出るジュンファンのスケートへの情熱は、北京でも美しい花を咲かせてくれることだろう。
自国開催で迎える2度目のオリンピック。
前回の平昌オリンピックでは惜しくも4位。
男子4回転時代を切り拓いた立役者。自身が世界で初めて成功させた4回転ルッツ+3回転トーループの連続ジャンプを始め、スピードと高さがある軸の細いジャンプに注目。
技術も表現も兼ね備えたオールラウンダースケーターへと進化した姿で、いざ大舞台へ。
中国を舞台とした映画『グリーン・デスティニー』のサウンドトラックを使用したショートでは、しなやかで所作の美しいスケーティングで中国文化のすばらしさを世界に伝えてくれるだろう。
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ)
ジェイソン・ブラウン(アメリカ)
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)
ウラジーミル・リトヴィンツェフ(アゼルバイジャン)
ダニエル・グラスル(イタリア)
マーク・コンドラチュク(ROC)
エフゲニー・セメネンコ(ROC)
ミハル・ブレジナ(チェコ)
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)
ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
1 ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
2 ウラジーミル・リトヴィンツェフ(アゼルバイジャン)
3 コンスタンティン・ミリュコフ(ベラルーシ)
4 キーガン・メッシング(カナダ)
5 ロマン・サドフスキー(カナダ)
6 ボーヤン・ジン(中国)
7 ミハル・ブレジナ(チェコ)
8 アレキサンドル・セレフコ(エストニア)
9 ケヴィン・エイモズ(フランス)
10 アダム・シャオ・イム・ファ(フランス)
11 モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア)
12 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル)
13 ダニエル・グラスル(イタリア)
14 マッテオ・リッツォ(イタリア)
15 羽生結弦(日本)
16 鍵山優真(日本)
17 宇野昌磨(日本)
18 チャ・ジュンファン(韓国)
19 イ・シヒョン(韓国)
20 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)
21 ドノヴァン・カリージョ(メキシコ)
22 マーク・コンドラチュク(ROC)
23 アンドレイ・モザリョフ(ROC)
24 エフゲニー・セメネンコ(ROC)
25 ルーカス・ブリツギー(スイス)
26 ニコライ・マヨロフ(スウェーデン)
27 イワン・シュムラトコ(ウクライナ)
28 ジェイソン・ブラウン(アメリカ)
29 ネイサン・チェン(アメリカ)
30 ヴィンセント・ジョウ(アメリカ)